2020年度の小学校におけるプログラミング教育の必修化。そのために、子ども用のパソコンの購入を検討している家庭向けに、前回は主に小学生の子ども用のパソコン選びに重要なチェックポイントをご紹介しました。
※前回記事はこちら→「プログラミング教育必修化! 子どもも親も安心のパソコン選び、ポイントは4つ」
とはいえ、いまや国内外メーカーが多数参入するパソコン市場。さらに技術の進歩が目覚ましい業界において、スタンダードと呼ばれる基準は常に変化しています。そんな中、パソコン初心者が最優先すべきは何よりも安定性。パソコンが簡単には壊れず、安定して稼働でき、安心して使えるというのが重要事項だと思います。
子ども、初心者ファミリー向けならやはり日本メーカー
そうした視点から考えると、筆者が初心者向けにおススメしたいのはやはり日本のメーカーのパソコン。特に、日本のメーカーは万が一のトラブルの際のサポート体制が充実しています。日本の文化を持った企業で、日本語でスムーズに対応してくれるというだけでも安心感があります。
日本のメーカーの中でも、ファミリー向けをうたったパソコンを長年堅実に展開しているのは、富士通とNECの2社。そこで今回は、両社のノートパソコンの中でも特に子ども向けに適したモデルをご紹介したいと思います。
富士通「LIFEBOOK LHシリーズ」(直販価格9万1584円~)
2018年夏に発売されたシリーズで、国内初となる"小学生向け"をうたって設計・開発されたノートパソコンです。ディスプレーを折り返してタブレットのようにも利用できる2 in 1のモデル(LH55/C2)と、通常モデル(LH35/C2)の2機種がラインナップ。前者はタッチパネルにも対応し、指やタッチペンによる直観的に操作やお絵描きなどが楽しめます。
いずれのモデルも、OSには「Windows 10 Home 64ビット版」を採用。14型ワイド液晶を搭載し、本体周辺にゴム素材の滑り止めを施し、防滴仕様キーボードの採用、天板全面加圧約200kgfの堅牢性試験をクリアするなど、頑丈に設計されているのが特長です。重量はLH55/C2が約1.93㎏、LH35/C2が約1.75kgと、子どもでもラクに持ち運べる重さです。
ユニークなのは、「お道具箱」と名付けた専用のケースに、本体とACアダプターやマウスなどの付属品を一式収納できること。整理整頓やお片付けの習慣まで考えられており、子どもに「マイパソコン」の意識を持たせることができます。
セキュリティー対策では、外部からのウイルスや不正アクセスを防ぐセキュリティソフト「マカフィー リブセーフ 3年版」を標準搭載。有害サイトの閲覧など保護者が各種制限を設定することでインターネットの危険からも守ることができます。
キャラクターやブロックを使ってゲーム感覚でプログラミングの基礎を学べる「プログラミングゼミ」をはじめ、タイピング練習ソフト、学年別の各教科ドリルや英会話をはじめとする、ユーザー向けの多彩な学習サービスも用意されています(初月無料)。
性能面では、CPUは「インテル Celeron 3865U」、メモリー4GB、ストレージは容量約128GBのSSDを採用。現在の標準的な仕様ですが、ネット閲覧や文章作成、動画閲覧、簡単なプログラミングといった、初心者の子ども用途としては十分なレベルです。
NEC「LAVIE Note Standard(NS700/NS600/N300)」(直販価格12万円前後~)
NECの家庭用パソコン「LAVIE」シリーズの中でも、エントリーモデルにあたるラインナップ。15.6型ワイド液晶を採用した見やすい画面と、角度を水平にまで開くことができる設計で、親子で対面しながら利用するのにも便利です。
OSは「Windows 10 Home」を採用。CPUやメモリー、HDDの容量については、複数のラインナップから選択することができ、直販モデルではカスタマイズも可能で、用途に合わせて選べます。DVDスーパーマルチドライブが標準で内蔵されているため、市販のDVDを再生したり、DVDディスクにデータをバックアップもできます。
セキュリティ対策に関しては、「あんしん設定ガイド」を用意。有害サイトのブロックや、使えるアプリ・ゲームの制限、使用時間の制限と管理、YouTubeの視聴制限付きモードの設定方法を初心者にもわかりやすくガイドしてくれます。
他にも、WindowsやOfficeの基本・操作方法を学習するための動画をはじめ、目的別に使いたいアプリを呼び出せたり、初心者向けのアシスタント機能が充実しているのも特長。データ消失の際のデータ復旧サービスなど、各種アフターサービスも充実しており、保護者がパソコンに自信がないといったご家庭でも、万が一の際に頼もしいのがNECの製品です。
安心サポートや頑丈さなど、様々なところに配慮が行き届いた今回のパソコン。子どもの初めての1台にいかがでしょうか。