「今年はしっかり貯蓄したい」という人のために、ちゃんと貯まる家計管理法を実践するためのヒントをお金の専門家・ファイナンシャルプランナーが教えてくれました。鍵となるのは「貯まる心がけ」。心がけを変えるだけで、あなたもきっと今年の終わりには「今年は貯蓄できた」と満足できるはずです!
新しい年になり、「今年こそはしっかり貯蓄したい」と意気込んでいる人も多いのではないでしょうか。しかし年始の志むなしく、年末に「今年も貯蓄できなかった」と反省するという繰り返しになる人もまた多いようです。そんな人でも大丈夫! 家計の管理方法を少し見直すだけでちゃんと貯蓄できるようになりますよ。その家計管理法を見直すために大切な「貯まる心がけ」を、順を追ってお伝えします。
まずは1年間の支出を把握
「今年こそはきちんと家計簿をつけよう」と思っている人もいることでしょう。新しい家計簿やスケジュール帳を購入したら、最初にしてほしいことがあります。それは、すでにわかっている1年間の支出を記入して把握すること。年間スケジュールを書き込むことができる見開きのページに、前年の支出を思い出しながら年間の支出の予定を書き込んでいきましょう。
例えば、
- 4月 固定資産税○万円
- 5月 自動車税○万円
- 8月 帰省費用○万円
と、ざっくりで大丈夫です。ここで気づいてほしいことは、前年の大きな支出は今年も同じ時期に支出の予定があるということです。この支出を「特別支出」といいます。
特別支出は年間で準備
1年間の特別支出がわかったら、そのための支出を年間で準備していきましょう。方法としては以下の3つがあります。
- 夏と冬のボーナスで準備する。
- 年間の特別支出の合計分を毎月先取り貯蓄しておく(例えば、特別支出の合計が30万円だった場合、毎月2万5,000円ずつ先取り貯蓄する)。
- 今年の分は1の方法で、さらに来年に向けて2を併用するのもおすすめ。
このように準備をすることで、毎月の家計費から支払ったり、なんとなく貯まっていた貯蓄から支払ったりすることがなくなり、貯蓄を計画的にできるようになります。
貯める目標を設定する
「毎月のやりくりで残った分は貯蓄」という方法では、貯まる家計にはなかなかなりません。貯まる家計にするためには、「何のために、いつまでに、いくら貯めるのか」を明確にしましょう。
例えば、
- 10年後に家を買うための頭金を300万円貯める
- 老後資金を毎月3万円ずつコツコツ貯める
など、目標を定めて貯めていくことが大切です。しっかり目標を定めることで、貯めていく過程もワクワクしながら、楽しんで家計を管理することができますよ。
小さい節約より固定費を見直して
お金を貯めようと思うと、細々とした節約から始めがち。でも、やみくもに節約してもストレスになるだけです。日々の小さな節約よりも、まずは毎月支払っている固定費を見直しましょう。例えば保険料や携帯料金を1度見直すだけで、毎月自動的にそれまでより出費を抑えることができます。見直して節約できたお金は、先取り貯蓄にまわして貯めていきましょう。
買い物の方法を改めよう
節約をしようと、「安いから」という理由だけで購入するのはNGです。まず、は本当に必要な物なのかをしっかり考えてから購入するようにしましょう。
また、まとめ買いは実はNG行動でもあります。特売品を見るとまとめ買いしておかないと損だという気持ちになるのはわかりますが、今すぐ必要でない物にお金を使う必要はありません。それらを保管しておくために、住居の一部を占領されるのであれば、物に家賃を払っているようなものだと考えましょう。必要な物を必要な時に購入することで、結果として節約につなげることができますよ。
2019年は10月から消費税が10%にアップします。「貯まる心がけ」で家計の管理方法や買い物の仕方を見直して、消費税アップに負けない貯まる生活を目指しましょう!