東京ガス株式会社都市生活研究所が発行する都市生活レポート「共働きママの時間意識~フルタイムで働く子育てママは、時間をお金で買いたい~」。そこから、夫婦共にフルタイムで働く家庭も、家事育児の負担は妻に偏っていることがわかりました。
このレポートでは、妻の働き方によって子育てファミリーのママ・パパを全8タイプに分類。8タイプは「フル共働きママ」「フル共働きパパ」(妻が正規で週30時間以上就労)、「準共働きママ」「準共働きパパ」(妻が非正規で週30時間以上就労)、「補助働きママ」「補助働きパパ」(妻が非正規で週30時間未満就労)、「専業ママ」「専業パパ」(妻が専業主婦)となっています。
平日の家事・育児時間を調査すると、ママ全体の平均が4.8時間であるのに対し、「フル共働きママ」も4.1時間と、0.7時間しか変わらないことがわかりました。また、パパ全体の平均が1.4時間で、「フル共働きパパ」は1.8時間。4タイプのパパの中では最も長いものの、その差はたったの0.4時間。「フル共働きママ」と「フル共働きパパ」を比べると、差は2.3時間あり、フル共働きでも家事・育児負担が妻に偏っていることが分かります。
家事分担比率をママ・パパそれぞれに聞いたところ、「夫は2割以下」と思う割合は「フル共働きママ」が53.2%、「フル共働きパパ」が30.0%。夫が思うほど、妻から見ると家事をしているようには見えないようです。
家事に育児に忙しいママたち。「ひとりで過ごす時間がほしい」と思うママは、働き方に関係なく、7割以上いることがわかりました。そして「フル共働きママ」の8割近くが「子供と過ごす時間を増やしたい」と考えています。
同レポートではさらに、「時間をお金で買いたいと思うことがある」「家事を効率化するモノやサービスにはお金を惜しまない」という項目での調査も実施。「フル共働きママ」は他の働き方のママより高い割合で「あてはまる」「ややあてはまる」と回答していることもわかりました(それぞれ、50.0%、39.8%)。
仕事に家事に育児に忙しい「フル共働きママ」。今は、例えば掃除機にしてもロボット掃除機が各メーカーから販売されており、料理に関しても電気調理鍋や自動食器洗い乾燥機が時短の強い味方となってくれます。これ以外に家事代行サービスもあるので、それらを検討して家事負担を軽減してみてはいかがでしょうか。
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