株式会社ONODERAフードサービスは国際女性デーの3月8日(土)、国際女性デーの特別企画として、鮨職人の世界における多様性や公平性、包括性をテーマとした未来を描くイベントを開催する。これに先立ち、報道陣向けに説明会が開催された。
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同社が運営する「鮨 銀座おのでら」は「銀座から世界へ」を合言葉に鮨・天ぷらなど伝統の日本食を世界に伝え、展開する世界3か国21店舗のうち2店舗でミシュランガイドの星を獲得するなど、世界的な評価を得ている名店だ。
そのグローバルな視点とスタンスで女性職人や若手職人、外国人の職人が働く開かれた経営の一方で、彼らに対する間違った偏見が残っていることも事実と言い、それをともに考えるために上記イベントが考案された。
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来たる3月8日(土)は国際女性デーということもあり、鮨職人の世界に潜む偏見について考えるイベントを実施する。性別・年齢・国籍の枠を超え、多様な個性が交わる新たな鮨の未来を同店は築いていきたいという思いだ。
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鮨職人の世界に潜む偏見を紹介する方法として、偏見を表す漢字をデザインした「鮨職人偏見ネタ」の漢字湯呑みもお披露された。たとえば聞いたことがあるであろう<飯炊き三年握り八年、一人前になるには十年以上かかる>という古来の<ならわし>を<若・三・ハ>の漢字を組み合わせた造語で表現。約30種の「鮨職人偏見ネタ」を知ることが出来るデザインだ。
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また、説明会では、鮨の食べ比べ(男性、女性、外国人の職人が握った鮨)も実施された。古くから<女性は手が温かいから生魚が悪くなりそう>などという偏見も業界にはあったそうだが、性別・年齢・人種による差などあるはずもないことを、鮨をいただきながら考える機会になった。
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「鮨 銀座おのでら 登龍門」で働く若手鮨職人のみなさん。従来の鮨店のように「先輩の仕事を見て学ぶ」という旧来のスタイルではなく、実際にカウンターに立ち接客を行うという。目と舌の肥えたお客様の多い銀座エリアで“お客様の胸を借りて育てていただく”という実地経験を重ねながら研鑽しているため、前述の<ならわし>などはまったく行われていないのだ。
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「鮨 銀座おのでら 登龍門」でのイベントは、3月8日(土)実施。17:00開店より先着50名様に前述の「鮨職人偏見ネタ」漢字湯呑のプレゼントも。なくなり次第終了で、19:00頃までを予定している。これを気に“鮨職人の世界に潜む偏見”について知り、一考する機会にしてみては。