だったら、おいしいビールを求めておさんぽすればいいんじゃない!さんぽは軽い運動にもなるし、その土地のことも知ることができるし一石二鳥では?と思い立ちました。名付けて「おさんぽビール」。
今回は赤坂・永田町地区をセレクト。国会議事堂前からスタートし、千鳥ヶ淵公園を目指します。途中で給水所ならぬ“給ビール所”として3つのビール専門店に立ち寄ることにしました。
スタート地点:国会議事堂
・日枝神社
・CRAFT BEER SERVER LAND 赤坂見附店
・YONA YONA BEER WORKS 赤坂店
・Anchor Point
ゴール地点:千鳥ヶ淵公園
では、おさんぽビールスタートです!
スタート地点:国会議事堂
一度も行ったことがなかった国会議事堂を実際に見てみたいなとスタート地点に選びました。東京メトロ・国会議事堂前駅2番出口から歩くこと約6分、国会議事堂正門前に到着。立派な門と見上げるほど高い中央塔。真正面から全体を眺めたい方は「国会前交差点」まで足を伸ばすのがおすすめです(片道+約3分)。
衆議院や参議院の見学もできますが、今回はパスして次の場所へ。
国会前庭や総理官邸前交差点を通り抜けます。
山王坂を下ると次の目的地まではあと少しです。
ご縁を結ぶ猿に出会える「日枝神社」
国会議事堂正門前から歩くこと約11分、日枝神社の表参道(山王男坂)に到着。日枝神社は明治神宮、靖国神社、大国魂神社、東京大神宮とともに東京五社の一つで、6月に開催される「山王祭」が有名です。
大きな木々に囲まれた表参道。少し傾斜がきつい石段を登り、社殿へ向かいます。
参拝前に手水舎で手を洗い身を清めます。感染症対策のため、ひしゃくなしでも手が洗えるようになっていました。
日枝神社は、縁結びや恋愛成就、仕事運や商売繁盛のご利益があるそうです。社殿の両隣には神猿(まさる)像が置かれていることも特徴のひとつ。
「これからもおいしいビールと出会えますように」とお願いし、次のスポット“給ビール場”へ。
赤坂見附駅方面に歩いている途中で、西参道の山王鳥居が見えます。黒くてかっこいい!この先にビールが待っているかと思うと、自然と足取りが軽くなってしまいます。
盛りだくさんランチとランチビールで大満足!「CRAFT BEER SERVER LAND 赤坂見附店」
日枝神社山王鳥居から歩くこと約7分。最初の“給ビール場”に到着です。
地下鉄「赤坂見附」駅近くにある赤坂月世界ビルの地下1階。階段下りると、右手にCRAFT BEER SERVER LAND 赤坂見附店(以下、サーバーランド)の入り口があります。天井が高く広々とした店内は感染症対策もバッチリ。
サーバーランドでは壁一面にずらりと並ぶタップから、最大31種類の国産クラフトビールを提供しています。
ランチタイムは11時30分から14時まで。ここサーバーランドでは、少しずついろいろ飲みたいという方におすすめで、ランチタイムのみの楽しみ方があるんです。
それがこちら。そのままずばり『ランチミニビール(税込230円)』です!小さめのグラス(130m)で、どのビールでもオーダー可能。
今回は、サーバーランドと秋田あくらビールとがコラボした『月世界ビール vol.2』、富士桜高原麦酒『ラオホボック 2016』、反射炉ビヤ『緑茶シェイクIPA』の3種類をオーダーしました。
ランチメニューは『週替りランチ(税込1,000円)』『スパイスカレー(税込890円)』など約6種類があり、全てのメニューにお味噌汁とフリードリンク(コーヒー、黒ウーロン茶、紅茶など)が付いてきます。
こちらは『ビール屋のホットサンド(税込1,200円)』。ホットサンドの内容は随時変わり、訪れたときは「フライドチキンサンド チリマヨネーズ味」でした。プレートにはマカロニサラダとシーザーサラダも添えられていてボリューム満点!
サクッとした食感のパンににんにくが効いているフライドチキンがサンドされています。にんにくでガッツリと思いきや、スパイシーなソースがかかっているのでどんどんと食べ進められます。苦みの強いビールに合いますね。
こちらは『三元豚ローストポーク(税込1,000円)』。ライスかパワーサラダ(写真)のどちらかを選べます。女性にはパワーサラダが人気なんだそう。
見た目からしてボリューム満点!存在感ある厚切りのポークはとてもやわらかくジューシー、食べごたえ充分。パワーサラダは野菜の種類が多く、素揚げのれんこんやナッツ類がかかっていて香ばしく、自家製のドレッシングはフルーティです。ホップの香りが効いているビールと相性ぴったり。
甘いものも食べたいという方のために『ランチデザート(税込200円)」も用意されています。3種類(ティラミス、ガトーショコラ、レモンタルト)から選んでくださいね。
ランチタイムのドリンクは持ち帰り可能です。温かいドリンクはホッカイロ代わりになり、寒い日にはありがたいサービスです。
\お店についてくわしくはこちら/
■赤坂見附で楽しむ31種類の国産クラフトビール。ビールに合う料理でお腹も心もいっぱいに。
では、次のビールへ行ってみましょう!
ビールと料理のペアリングが堪能できる「YONA YONA BEER WORKS 赤坂店」
サーバーランドから徒歩4分。YONA YONA BEER WORKS赤坂店(以下、ビアワークス)に到着しました。ビアワークスはヤッホーブルーイングが醸造するビールをドラフトで楽しめる公式ビアレストラン。赤坂店は1号店として2013年10月にオープンし、長年ヤッホーファンに親しまれています。
『よなよなエール』をはじめとする定番ビールのほかに、『ハレの日仙人』、通常は軽井沢でしか飲めない「軽井沢高原ビール」シリーズ、『バレルフカミダス』などの限定ビールをドラフトで提供しています。さらには、よなよなビアワークスオリジナル醸造ビール「WORKS ALE」も不定期に提供。
ビアワークスは、ヤッホーブルーイングのビールとのペアリングを意識したフードメニューの開発を行っています。『国産鶏のローストチキン(Quarter 980円、 Half 1,800円)』『クラフトソーセージ(1本650円から)』『生マッシュルームのサラダ(700円)』『鮮魚の炙りカルパッチョ(1,200円)』など、幅広いメニューラインナップ(全て税別)。
看板メニューの「国産鶏のローストチキン」は、2020年7月に製法をリニューアル。柚子皮でマリネすることにより、さらに「よなよなエール」との相性がよくなりました。外はパリッとしていて、中はふっくらジューシー。絶妙な塩加減で鶏の旨味が引き立ち、ときおり感じる柚子が鶏の脂をさわやかにしてくれます。しっかりした味わいのローストチキンと「よなよなエール」のグレープフルーツのような香りや苦みとの相性は抜群!
\お店についてくわしくはこちら/
■ヤッホーブルーイングのドラフトビールとペアリング料理が楽しめるレストラン。その魅力を体験してきた!
では、次のビールへ。次が最後の“給ビール場”です。
首都高速を横目に、青山通りを皇居方面へ歩きます。地下鉄 永田町駅4番出口が見えてきたらお店まではもうすぐ。
ステーキに合う自家製クラフトビールを造る「Anchor Point」
ビアワークスから歩くこと約8分。店内にクラフトビール醸造所を持つレストラン「Anchor Point(アンカーポイント)」に到着しました。敷地入り口の白い壁に描かれた碇のマークが目印。緑に囲まれたテラス席の横を通り抜け入り口へどうぞ。
2016年、開店と同時にオリジナルクラフトビールの提供をはじめたアンカーポイント。クラフトビールは看板メニュー・ステーキとの相性を踏まえて麦芽を多く使用し、糖度とコクの高いビールを醸造しています。小規模ブルワリーの利点を活かし、シーズナルビールでは新しい味わいにも挑戦しているそう。
定番ビールは『ペールエール』『IPA』『セッションIPA』『ヴァイツェン』『アンバーエール』『ダークエール』の6種類。この中から3種類が提供されています。その日に提供されている3種類を一度に楽しめる『BEER TASTING SET(税込1,200円)』もおすすめ。
こちらは『麦芽入り自家製ソーセージ(税込980円)』。クラフトビール醸造後に出る麦芽粕をふんだんに使ったソーセージです。ソーセージの上にのっているのが揚げた麦芽粕。香ばしくサクサクした食感が楽しい。これだけでもビールがすすみます。ソーセージの中にも麦芽がたっぷりと練りこまれているので、クラフトビールに合わないわけがない一品。
アンカーポイントこだわりのステーキは、脂ののったアメリカ産と赤身のしっかりしたオーストラリア産の2種類の肉を用意。薪火でじっくりと焼き上げるため、肉汁を逃すことなく焼き上げることができるそうです。使用している薪はナラと桜。燻製のようなほのかな香りも楽しめて、他では味わえない食べ応えのあるステーキを堪能できます。
\お店についてくわしくはこちら/
■喧騒から抜け出しふうっと一息。永田町の「アンカーポイント」でクラフトビールを堪能してきた!
アンカーポイントから地下鉄までは徒歩1分とすぐの距離ですが、余力がある方はゴール地点の千鳥ヶ淵公園まで一緒に歩きましょう!
ゴールを目指しておさんぽ継続!
お堀沿いを歩いて千鳥ヶ淵公園を目指すをべく、青山通りに戻り皇居方面へ向かいます。5分ほどで、皇居の近くにある交差点の目の前にある三宅坂小公園を通過。後ろに見えるのが最高裁判所です。そのまま交差点を渡り、桜田濠沿いの道へ。
横目に最高裁判所を眺めつつ、半蔵門のある方向へ進みます。
最高裁判所の隣には国立劇場。時折、皇居ランナーとすれ違います。
8分ほどで半蔵門に到着。写真は半蔵門から見た桜田濠です。歩いてきた道を振り返ると、ちょっとした達成感があり幸せな気分になりますね。
奥に見えるのが半蔵門。この隣がゴール地点です。
ゴール地点:千鳥ヶ淵公園
千鳥ヶ淵公園に到着しました!アンカーポイントからは約18分、約1.4kmの距離。言わずと知れた桜で有名なエリアです。
千鳥ヶ淵公園はあちこちにベンチが設置されていて、疲れたらすぐに休憩できます。公園自体は細長く全長500mほど。さらに千鳥ヶ淵交差点まで歩くといい運動になりますよ。
あなたもハマるかも?おさんぽビールのススメ
おさんぽコースのおさらいです。今回は国会議事堂正門前をスタートし、日枝神社でお参りしました。そして、“給ビール場”としてCRAFT BEER SERVER LAND 赤坂見附店、YONA YONA BEER WORKS 赤坂店、Anchor Pointに立ち寄り、千鳥ヶ淵公園でゴールしました。
全移動距離は約4km、歩いた時間の合計は約47分。一度に歩くのは大変だと思いますが、今回はいろいろな場所に立ち寄ったので、最後まで楽しく歩くことができました。もちろんおいしいビールや料理のお陰ということもあるでしょうね。
おさんぽビールをやってみたい!と思われた方、ご紹介したコースを参考にしてチャレンジしてみてください。“給ビール場”は、お好きなお店を選んでもいいですし、全てのお店に立ち寄ってもいいと思います。決して無理せず、ご自身の楽しめる範囲でお立ち寄りくださいね。
予想より楽しめたおさんぽビール。他のエリアでもやってみたくなりました。次はどこをおさんぽしましょうか?
◯マップイラスト:てまり
※コロナ禍における店舗情報の掲載について
新型コロナウイルスにより、今もなお苦しい状況が続いております。「ビール女子」は、この事態が終息し笑顔で楽しく乾杯できる日が訪れるよう、またビール業界や飲食店の皆さんを応援する思いも込めて、読者の皆さんに向け、引き続き店舗情報を発信していくことにいたしました。お店を訪れる際は十分な感染対策の上、できるだけ少人数でお過ごしください。
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