神戸市は9日、事業所の社員食堂で食事をした54人が、食中毒症状を訴えたと発表。
計27人からノロウイルス
市の食品衛生課によると、今月3日『三菱重工』神戸造船所の社員食堂を、約280人が利用した。
うち54人(10~50代)が、翌日から下痢、おう吐、発熱などを発症。
保健所が検査したところ、調理従事者1人と発症者26人からノロウイルスを検出した。

そのため、ノロウイルスによる集団食中毒と断定。
食堂に対して、3日間の営業停止を命じた。
運営会社が謝罪
食堂が提供したメニューは、ハムカツ、四川風麻婆豆腐、炒飯、トマトチキンカレー、えび天そば、ハイカラそば、豆腐ナゲット。
小松菜と揚げのお浸し、ツナマカロニサラダ、野菜ハンバーグ、ワッフル、温泉卵、ご飯、味噌汁、カレー弁当など。

食堂を運営する日本ゼネラルフードは、ホームページ上で「発症された皆様には、心より深くお詫び申し上げますとともに、弊社を日頃よりご利用いただいております、お客様並びに多くの関係者の皆様にも、ご迷惑とご心配をお掛けしましたこと、重ねましてお詫び申し上げます」と謝罪した。
調理場にウイルスを持ち込まない
ノロウイルスによる食中毒を防ぐためには、以下のポイントを守ることが重要だ。
・持ち込まない:調理する人がノロウイルスに感染していると、その人が調理した食品を食べることで多くの人に感染が広がる。
そのため、調理場にウイルスを持ち込まないようにする。

・つけない:食品や食器、調理器具などにノロウイルスを付けないように、手洗いを徹底。
・やっつける:食品に付着したノロウイルスを死滅させるためには、中心温度85℃から90℃、90秒以上の加熱が必要。
調理器具も、熱湯や塩素系消毒液で消毒する。
・ひろげない:ノロウイルスが発生した場合、食器や環境の消毒を徹底。
また、おう吐物などの処理の際に、二次感染しないように対策を実施する。