長野県は24日、県立高校の寮や旅館で、ノロウイルスによる集団食中毒が発生したと発表。
生徒や職員が発症
県の健康福祉部によると、県立飯山高校の静間寮で、生徒や職員計19人が発熱、おう吐、腹痛などの食中毒症状を訴えた。
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18人が医療機関を受診し、5人が入院。
保健所が検査した結果、寮の調理従事者と発症者からノロウイルスを検出。
ノロウイルスによる集団食中毒と断定した。
食事提供業者を営業停止処分
今月17日から18日の朝にかけて、提供された食事が原因とみられる。
具体的なメニューは、17日の朝、天ぷらうどん。
同日昼は、とんかつや豚生姜焼き、マカロニサラダなど。
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18日の朝、トースト、ココア、野菜サラダ、ごはん等だ。
保健所は、寮の食事を提供した業者に対して、24日~26日まで、3日間の営業停止処分とした。
旅館では3人救急搬送
また、今月16日午後8時半ごろ、野沢温泉村の旅館『池本』に宿泊していた客3人が、おう吐、下痢などで、救急搬送された。
うち1人が入院。
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ほかにも、宿泊客計10人が、下痢、発熱、おう吐、腹痛などを発症。
うち3人が医療機関を受診した。
スキー研修に来ていた客も…
保健所が検査したところ、旅館の調理従事者と発症者からノロウイルスを検出。
ノロウイルスによる食中毒と断定し、旅館の調理部門を23日~25日まで、3日間の営業停止処分とした。
旅館で提供された食事は、マグロの山かけ、刺身、カレイの煮付け、グリルチキン、サバの塩焼き、海老マヨネーズ焼きなど。
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発症者の中には、他県からスキー研修に来ていた客もいる。
重症化しやすい人
なお、ノロウイルスによる食中毒は、通常は軽症で済むことが多いが、重症化する場合もある。
高齢者や乳幼児、基礎疾患を持つ人、また、免疫力が低下している人は重症化しやすい。
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これらの人たちは、ノロウイルスに感染した場合、早めに医療機関を受診し、適切な処置を受けることが重要だ。