7日(木)に、『夜明けのすべて』大ヒット御礼トークイベントが開催され、三宅唱監督、オンラインで原作者の瀬尾まいこが参加した。
原作小説の魅力
満員御礼の会場に向けて、まずは三宅監督が挨拶。
ボロボロになったハードカバー版の私物原作本を手にして、お気に入りの一節を読み上げながら「『けれど』とか『だけど』とか『いや』とか、この感じ」。
「この感じが読んでいてとても楽しくなる」と、改めて瀬尾氏による原作小説の魅力を口にしていた。
「この二人ならばいけるぞ!」
思い出深いシーンについて聞かれた三宅監督は、「藤沢さんが山添くんの髪の毛を切るシーン」を挙げた。
監督は「小説ではとても良いシーンだったので、映像化するにあたって変にはしたくなかった。ここは難しいシーンになると思って当初は短くしようと思った」。
「でもお二人(松村北斗と上白石萌音)にお会いした時に『この二人ならばいけるぞ!』と思ってシーンが伸びていきました」と明かす。
また、「最終的には『やったぞ!』というものになった。ちなみにお二人もあのシーンが大好きだそうです」と手応えを得ていた。
とても心地よかった
一方、オンラインで参加した瀬尾氏はすでに本作を「3回観た」といい、「普段映画を観ない私が3回も同じ映画を観るのは奇跡です!」と笑わせた。
「観るたびに発見がありました。映像化にあたってドラマチックになって泣くようなシーンもあるのかなと思ったら、無理矢理なところがなくて、私が暮らしているこの場所と地続きのような場所が映されていく」。
「でも退屈ではない。山添くんと藤沢さんが迷いながら、前に進んでいく姿を見るのがとても心地よかったです」と絶賛。
とても紳士的
松村北斗について、瀬尾氏は「とても紳士的な方。一緒に連れて行った娘にも優しくしてくれて、娘が誕生日だと知ると、コンビニでお菓子を山盛りに買ってくれてプレゼントしてくれました」と人柄に感謝。
また、上白石萌音についても「優しくて疲れた顔も一切見せず、私の娘とも遊んでくれた」と明かした。
夜明けのすべて
©瀬尾まいこ/2024「夜明けのすべて」製作委員会
大ヒット上映中
配給:バンダイナムコフィルムワークス=アスミック・エース