長崎県教育委員会は、佐世保市の中学校に勤務する男性教諭(52)が、生徒に対して「ひき殺されてこい」などと発言したとして、減給10分の1(1か月)の懲戒処分にした。
トレンドニュースキャスター取材班は、人事担当から詳しい話を聞いた。
「首絞めて殺すぞ」
長崎県教委によると、教諭は昨年8月と9月、顧問を務めていた部活動の部員2人に「ひき殺されてこい」と発言。
そのうちの1人には、「首絞めて殺すぞ」と言い放った。
さらに、授業を担当している生徒7人に対しては、教諭がイメージした動物にたとえて、容姿や行動をからかった。
被害を受けた生徒1人は、精神的苦痛を受けたとして、転校する事態に。
1年間の強制研修
教委の聞き取りに対して、教諭は「冗談が好きだった。それが過度になってしまった」などと話したという。
人事担当は、トレンドニュースキャスターの取材に「教諭の思い込みで、生徒との距離感を間違えてしまった結果」と語った。
この教諭は、部活動の顧問を外れており、来月から1年間、校内や教育センターで研修を受けることになっている。
処分軽すぎ問題
ネットで話題になっているのは、減給1か月という処分内容だ。
「こんな発言をして、減給はあり得ない」、「処分が軽すぎる」などの声があがっている。
こういった声について、人事担当は「教育委員会にも、『民間と比較して処分が軽い』といった声は多くいただいている」と明かした。
「十分に重い処分と認識」
なお公務員の処分は、軽い順に「戒告」、「減給」、「停職」、「免職」と4つある。
今回の男性教諭は「減給」となったが、長崎県内では『発言のみ』で減給処分が下ったのは、過去を含め2例目だという。
そのため、人事担当は「今回は十分に重い処分だと認識している」と語った。