9月29日に、世界最大級のコンサートホール『Kアリーナ横浜』が開幕する。
隣接する『ヒルトン横浜』とともに、世界最高の音楽都市・横浜を目指す。
22日は、メディア向けに内部が初公開され、開業式典も開催された。
世界最大級の音楽専用アリーナ
多目的用途のアリーナが多いなか、『Kアリーナ横浜』は、すべてが「音楽ライブのために」つくられた世界初のアリーナ。
扇形の会場は2万人を収容でき、規模も「世界最大級」だ。
音響には特に力を入れ、フランス産のハイスペックスピーカーを使用。
全席、均一に音が届くようになっている。
また座席は、すべてハイブリックシートでステージ正面に向けて配置され、とても座り心地がよいのが特徴。
横浜を音楽で変えたい
施設を運営する、(株)ケン・コーポレーション代表取締役会長の佐藤繁氏は、この施設について、
「ただ単にコンサートで音楽を聴くということだけではなく、『音楽を通じて生活を豊かにする』という思いで思い切っていろんな設備を導入しました」。
また、「『横浜またぎ』といって、さまざまな機会があっても、すべて東京の近くで人が止まってしまったり、コンクリートジャングルのために、なかなか横浜に人口が増えなかったりします」。
さらに、「我々はもう一度横浜の街をつくり変えていこう、音楽によって変わるようなエンターテイメントの街にしよう、ということを意識して作りました」と話した。
つまり、佐藤会長の『熱い想い』が、Kアリーナ横浜に託されているのだ。
式典には菅前総理の姿
「Kアリーナ横浜・ヒルトン横浜合同開業式典」では、横浜にゆかりのある菅前総理大臣も出席。
菅前総理は「今から38年前、ここみなとみらいの開発が始まったとき、私はちょうど横浜市議会議員に当選したばかりでした」。
さらに、「『Kアリーナ横浜』と『ヒルトン横浜』の開業により、みなとみらいに、世界からさらに多くの方が足を運んでくれることになります」と話した。
横浜が世界の都市として…
また、菅前総理は「まさに横浜が世界の都市として飛躍するための大きな一歩です。世界につながる街として、みなとみらい全体がさらに発展することを期待します」と述べた。
式典の最後には花火とともに鏡開きが行われ、「世界一の音楽都市・横浜」へ向けて華々しいスタートを切った。
(取材・文 藤田香織)