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岡山市の水泳部生徒が更衣室に約2時間閉じ込め 教育委員会が取材に語ったこととは…


今月3日、岡山市立中学校で、水泳部の練習に来た2年生の男子生徒が、約2時間プール近くの更衣室に閉じ込められ、熱中症になり、病院で点滴治療を受けていたことが、岡山市教育委員会への取材でわかった。

教職員10人ほどで捜索

岡山市教育委員会によると、3日午前9時頃、生徒がまだ更衣室を利用中だったが、顧問がそれに気付かずに鍵を施錠してしまった。

日頃から練習前には、防犯上の観点から施錠するようにしていたという。

顧問が練習前に、点呼をしたところ、当該生徒がいないことに気付いた。

生徒から練習を欠席するとの連絡も来ていなかったため、この日学校に来ていた教職員10人ほどで、学校内外の捜索を開始。

なお、鍵を閉めてしまった顧問は、他の部員の練習に立ち会っていた。

人がいないと思い込み

午前10時40分ごろまで、捜索を続け、顧問ではない教職員が「もしかして更衣室の中にいるのでは?」と思い、更衣室の鍵を開けて生徒を発見。

保健室で応急処置後、連絡を受けて駆けつけた保護者、教職員、生徒の3人で病院を受診した。

生徒には、熱中症の症状が見られたため、点滴治療を受けた後に帰宅。

なお、生徒は更衣室に閉じ込められた当時、天井に近い小窓を開け、持参した水筒で水分を補給しつつ、扉をたたいて助けを求めていた。

水泳部顧問は、学校の聞き取りに対して「室内に人がいないと思い込んでいた」と話しているという。

立てこもってしまうリスク

ここで疑問となるのが、「なぜ中から鍵が開けられる仕様になっていなかったのか」ということ。

この疑問について、岡山市教委保健体育課は「鍵を中から開け閉めできる仕様だと、生徒が立てこもってしまうリスクもある」と話す。

今後は、市内の全ての中学校更衣室の仕様を点検し、「どういう仕様にしていくことがベストなのか」について検討していくとしている。

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