千葉県は、野田市内の小学校で、5月16日~29日にかけて、児童64人、職員3人の計67人がノロウイルスによる「感染性胃腸炎」を発症したと発表。
67人のうち、42人が医療機関を受診したという。
トレンドニュースキャスター取材班は、県の健康福祉部疾病対策課から詳しく話を聞いた。
学級閉鎖の措置も
野田市保健所は、野田市・学校教育課から「複数の児童が胃腸炎症状を呈し、欠席している」との連絡を受け、該当の小学校を現地調査した。
その結果、16日~23日にかけては、児童42人と職員2人が、おう吐、下痢などの症状を訴えて、受診した医療機関で胃腸炎等と診断されていたことが判明。
保健所が検査したところ、複数の児童・職員からノロウイルスが検出された。
なお、24日~26日まで、当該小学校の2クラスで、学級閉鎖の措置を講じたという。
非常に感染力が強い
ノロウイルスによる感染性胃腸炎は、非常に感染力が強く、主な症状はおう吐や下痢、発熱、腹痛。
ほとんどの場合、症状は数日で軽快する。しかし、高齢者や乳幼児では重症化することがある。
なお、ノロウイルスに効果のあるワクチンや抗ウイルス剤はない。
そのため、治療は輸液などの対処療法に限られる。
感染予防のためには、日頃から充分な手洗いを心がける必要がある。
当該小学校は経過観察中
千葉県健康福祉部疾病対策課は、トレンドニュースキャスターの取材に「今回は、食品からの感染ではないと考えている」。
「食品からの感染の場合、感染者数をグラフ化すると、大きな山ができる。しかし、今回はそのような山がない」と話す。
また、「当該小学校については、現在も経過観察中。学校や家庭において、手洗いの徹底を引き続き呼びかけている」と述べた。