
今田美桜(28)がヒロインを演じるNHK連続テレビ小説「あんぱん」が、クランクアップし、番組を制作するNHKが23日、発表した。
ドラマは昨年9月に高知県でクランクインし、22日に、約1年に及ぶ収録が終了した。朝ドラといえば、長丁場の収録で知られ、同局によると、収録終了の際、今田は「少し涙を浮かべていた」と言い、感無量の様子だったという。
今田、のぶの夫柳井嵩にふんした北村匠海(27)は同局を通じ、コメントを寄せた。
今田は「振り返ると、すごく笑った記憶と、あとは泣いた記憶と、全部がいとおしくて、のぶを演じられて本当に良かったと心から思います」。北村には「嵩が北村匠海さんで本当に良かったです。たくさん救われました」と感謝。「私の一生の財産です。幸せです」と思いを届けた。
一方の北村は「朝ドラというものが初めてで、正直悩むこともありました」と吐露しつつも、「とにかくすばらしい現場でした」。1場面ごとに出演者、スタッフの高い熱量を感じたといい、「今田さんと僕が夫婦の役で朝ドラと関わるのは、最初で最後かもしれないとずっと感じていました。その作品が『あんぱん』で本当に良かった」と言葉に感慨を込めた。
北村は収録中の休憩時間、楽屋には戻らず、前室で過ごしたことも明かし「気づけばのぶもそうでした。横にいるといろんなことを感じられる瞬間が多くて、嵩として、北村としてのぶを支えることが僕の責務だと思っていました」とも。
今田、そして自身にも「本当に最後までよく走りきったと思います」とたたえ、「今田さん以外ののぶは考えられません」と思いを凝縮させて伝えた。
NHKによると、クランクアップ時は“老けメーク”で、それにそぐう衣装で、設定年齢こそ未定も「晩年ではあります」。ドラマを完走、夫婦役を“伴走”し、2人は充実の笑みを浮かべていた。