
事実婚を発表した元NHK職員で笑下村塾代表のたかまつなな氏(32)が、20日配信のABEMA報道番組「Abema Prime」に生出演し、事実婚を肉声で報告した。
たかまつ氏は交際は「1年半ぐらい」とし、MCのひろゆき氏から「相手の名前を聞き出せと言われてるんですけど」とツッコまれ、たかまつ氏は照れながら「ひでさんと呼んで、ななちゃんと呼んでもらってます」と紹介した。
その流れで、ひろゆき氏はたかまつ氏に「まだ事実婚じゃない、ってことですよね」と質問。たかまつ氏は「一緒に暮らしてはいる、というところで」と今後、手続きを検討していることを明かすと「名字をお互い変えたくないということなので、選択的夫婦別姓が導入されるまでは、こういう形にしようかな」と説明した。
ひろゆき氏はさらに「事実婚の場合って、法律上だと、共同生活して2、3年です、とか、役所によってはパートナー制度みたいなのを出しているとか、戸籍を同じ住所でつくるだったりとか。もし裁判になった時に、事実婚だよね、という判決をもらうための手続きが、基本的にはあるんですけど。それは一切やってなくて、事実婚だよ、って言ってるだけでいいんですよね?」と質問。たかまつが「そうですね、今の状況は私たちが事実婚を選んだということですね」と返すと、ひろゆき氏は「それって、彼氏彼女が浮かれて『婚約しました』って言うのと何が違うのか全然分からないんですよね?」と猛ツッコミ。たかまつ氏は「う~ん、まあそうですね…」と悩みつつ「何て言うんですか、プロポーズをしてもらって、私たちは婚姻届を出すか議論したんですけども、私たちのなかでは『選択的夫婦別姓が導入されるまではこういう状況がいいよね』っていうことで、それはいわゆる事実婚じゃないかということで、そういう形にさせてもらったというところです」と返した。ひろゆき氏は考え込むようにうなずいた。
ここで「なぜ事実婚か」について、たかまつ氏に対してSNSで「名字すら話し合って決められなければ、これからの課題を乗り越えられない」「結婚発表を政治利用するな」などさまざまな声があったことをフリップで紹介。たかまつ氏は意見を聞かれると「そうですね、まずは『おめでとう』でいいんじゃないかな」と本音を漏らしながらも「こういう人がいる、ということを知って頂きたい。世代によっても違うんじゃないかなと思うので、私たちの世代の中にはそういう人がいても、世代によってはそういう方がいらっしゃらない方がいると思うんですけど、それだけ自分の名前にアイデンティティーを感じて、私も自分の会社を経営しているので、名前を変えることで登記を変えたりたくさんのコストが生まれたりするので、結婚って幸せな時なのに、どちらかが我慢したりさみしい思いをするというのはちょっと違うんじゃないかなと思うので、私たちはこういう形を取った」と主張した。
平石直之アナウンサーからは「子どもが、みたいになったりした時、また考えるみたいなところは出てくるんですか」と聞かれ、たかまつ氏は「そうですね、両方で親権を持つことが出来ないので、本当は法律婚をしたかったというところはある」と吐露。平石アナに「そういう意味では不本意ながらこの形、現在の結婚制度に対する」と補足されると、たかまつ氏は「私から事実婚がいい、と言ったように世間には見えるかもしれないですけど、事実婚だと男性が親権を持ちにくい、という状況があるので、それは言えないな、と思っていたんですけど、向こうから『事実婚はどうか』って」と説明した。
ひろゆき氏はここで「僕、そういえばアメリカに先に、届けだけ出したんですよね。日本で結婚する10年ぐらい前に。そういう形で、別の国で結婚の書類を作っちゃうという手はありますよ」とアドバイス。たかまつ氏は「おー、それは議論に上がらなかった。ちょっと調べます」とうなった。さらに、アドバイスを聞かれたひろゆき氏は「たかまつさんにアドバイスしてもしょうがなくて、旦那さんにアドバイスになるんですけど、とりあえず謝っとけ、何があっても、が正解です」と笑いながらメッセージを送った。
たかまつ氏は17日にインスタグラムで事実婚を発表した。白いワンピース姿で、パートナーと手をつないだ笑顔のツーショットを公開し「皆様にご報告があります。大好きなパートナーからプロポーズされ、結婚することになりました。幸せでいっぱいです。お互いの苗字を変えたくなく、真剣に話し合い、事実婚にすることにしました」と説明。「選択的夫婦別姓の1日も早い実現を願っています。実現されたら、籍を入れるかどうかまた2人で話し合おうと思います」との思いも記していた。
お相手については「パートナーは、本当に素敵な方です。人生で一番辛い時に、優しく寄り添ってくれました。本当に、心強かったです。私のダメなところも全て受け入れてくれる心の広い方です」などとしていた。