
ミュージシャンGACKTが20日、X(旧ツイッター)を更新。岩手県で中学校に侵入したクマと、副校長がにらみ合い、生徒たちを守ったとの報道を引用し、副校長を称えた上で、人里へのクマ出没の原因に思いを巡らせ、「本当ににらみ合うべき相手」について、問いかけた。
GACKTは「中学校にクマ。もはや笑えない現実だ。生徒のために立ち向かった副校長には敬意しかない」と副校長を称えた。その上で「だが同時に思う。森を削り、山を痩せさせ、ダムで川をせき止めてきた。そのツケを払わされているのは、動物だけじゃない。人間もだ」として、原因に思いをめぐらせた。
GACKTは「世界ではいま、ダムを壊し、生態系を取り戻そうとする動きが広がっている。川を自由にし、森を蘇らせようとしている」と、欧米で一部で勧められている取り組みについて紹介。「それなのに、この国はいまだに山を崩し、森を潰し、ソーラーパネルを並べて『エコ』と言う」と、指摘。「そのすべてが絡み合い、クマは境界を越えてきた。もちろん、気候の変動も要因だろう。だが問題はそれだけじゃない。にらみ合うべき相手はクマではなく、未来を壊し続けている、この現実じゃないか? みんなはどう思う?」と問いかけている。