
佐藤浩市(64)と松本若菜(41)が、10月開始のTBS系連続ドラマ、日曜劇場「ザ・ロイヤルファミリー」(日曜午後9時)に出演することが19日、分かった。
妻夫木聡(44)主演で、山本周五郎賞やJRA賞馬事文化賞を受賞した早見和真氏の同名小説をドラマ化。競馬界を舞台に、夢を追い続けた熱い大人たちの20年にわたる物語を描く。
佐藤は、妻夫木演じる税理士・栗須栄治の人生を大きく動かす馬主・山王耕造役を務める。「競馬を分からない方や、馬に乗ったことがない方も楽しめるようなドラマにしたい」と意気込む。
山王は人材派遣会社のワンマン社長で先を見通す力にたける。栗須と時にぶつかり合いながらも夢を追い求めていく、豪快で人間味あふれる人物だ。佐藤は「僕は乗り手として馬に関わることも40数年あり、若い頃は競馬も随分やっていました」と明かし、「競馬における馬と人の関係性は単純なベットゲームではない。馬を生き物として利用することだけに価値を見いだすという話ではない、ある種1歩も2歩も先をいった人間と馬との関係をうまく表現できたら」と話した。
松本は父と競走馬の生産牧場を営む、栗須の元恋人・野崎加奈子役。シングルマザーとして仕事と子育てに奮闘する。日曜劇場は初登場で「夢の1つだったので、本当にうれしかったです」と出演決定時を振り返る。
妻夫木とは過去に同じ映画に出演経験があるものの、一緒のシーンはなく、本格的な共演は初めて。加奈子を「牧場の人たちや馬がとにかく大好きで、芯が通った女性」と言い、「どういうふうに物語に関わっていくのかも見どころ」と語った。
同作はJRA全面協力のもと、実際の競馬場で撮影される迫力満点の映像を届ける。脚本は喜安浩平氏、プロデュースは加藤章一氏。演出は「ラストマイル」「グランメゾン・パリ」など映画監督も務めて話題の塚原あゆ子氏が担当する。