
1970年8月に大阪万博会場で初披露され大ヒットしたフォークソング「戦争を知らない子供たち」が、ハロー!プロジェクトの西日本出身メンバー13人によってカバーされ、55年ぶりによみがえることが17日、分かった。
作詞きたやまおさむ、作曲杉田二郎によって作られた楽曲は、戦後生まれの若者たちの視点から「平和」への願いを歌い上げ、ベトナム戦争や学園紛争などが続く激動の時代に多くの共感を呼んだ。戦争を知らない世代から平和への願いを託す象徴として、フォークソングの名曲として、現在まで幅広い世代に歌い継がれている。
再び大阪で万博が開催される中、平均年齢20・7歳の若いハロプロ西日本出身メンバーたちが平和への思いを歌い継いでいく。
顔ぶれは、元Juice=Juice植村あかり(26)、モーニング娘。’25井上春華(19)、アンジュルム下井谷幸穂(19)、Juice=Juice松永里愛(20)有澤一華(21)、つばきファクトリー秋山眞緒(23)豫風瑠乃(17)、BEYOOOOONDS西田汐里(22)岡村美波(20)、OCHA NORMA広本瑠璃(22)西﨑美空(19)ロージークロニクル植村葉純(17)、上村麗菜(16)の13人。
時代に合わせ、歌詞の「髪の毛が長いと許されないなら」の部分を「みんなと違うと許されないなら」に変更。「いまの若者たちがどんな未来を望むのか」をやさしく力強く伝えていくという。
◆きたやまおさむコメント
1970年の若者は父親たちの世代から「戦争を知らないくせにエラそうなことは言うな」と言われていた。長髪の男の子は「髪の毛が長い」こともからかいの対象になっていた。あれから半世紀以上が経ち、今の若い人たちの問題は「みんなとちがう」とイジメられるかもしれないという同調圧力なのだと思う。そこだけ歌詞を時代や女声に合わせて変えてみたが、この歌声を聴くなら、子供たちが「戦争を知らない」ままであってほしいという、人々の願いや祈りだけは時代を超えてずっと変わりのないことがわかるだろう。
◆杉田二郎コメント
これから先、生まれくる新たな命が「戦争を知らない子供たち」であり続けていてほしい、と願うばかりです。今回、私のその想いが伝わってくる、彼女たちの歌声を聴いて、非常に力強さと、喜びを感じました。