
「劇場版『鬼滅の刃』無限城編 第一章 猗窩座再来」(外崎春雄監督)が、18日の初日から20日までの週末3日間で興行収入(興収)55億2429万8500円、動員384万3613人を記録した。配給の東宝とアニプレックスが22日に発表した。21日までの4日間では興収73億1000万円、動員516万人と驚異的な成績を残した。
403億3000万円の日本歴代最高興収を記録した20年「劇場版 鬼滅の刃 無限列車編」から5年。待望の新作が封切り早々、日本映画界に新記録3つを打ち立てた。18日だけで興収16億4605万200円、動員115万5637人と初日成績の歴代最高を記録。興収は「-無限列車編」が初日に記録した約12億6000万円を4億円近く上回った。20日は同じ公開3日目で「-無限列車編」が記録した約16億5000万円を上回る20億3782万200円、動員142万1804人と単日成績の歴代最高。週末3日間のオープニング成績も「-無限列車編」の約46億2000万円を9億円上回り、日本で公開された映画史上3つも記録を更新した。
全国452館で公開されながら連日、各劇場で満席が続く要因の1つに、製作するufotableによる質の高い映像を挙げる声は少なくない。竈門炭治郎(かまど・たんじろう)役の花江夏樹(34)が、19日に都内で行われた公開記念舞台あいさつで「昨日(初日)の夜、IMAXで見てきました。最高。あと10回は行こうと思います」と語ったように、圧倒的な映像体験をリピートする観客が相次いでいる。封切りが3連休と重なったことも後押しした“鬼スタート”がどこまで新記録を生むか、注目だ。【村上幸将】