
宝塚歌劇団の宙組人気スター水美舞斗(みなみ・まいと)が10日、大阪市のシアター・ドラマシティーで、主演公演「ミステリアス・ロマン『RED STONE』~悠遠なる叫び~」の初日を迎えた。
舞台は1920年英国の温泉都市バース。ヴォードヴィリアンのアレックスは、英国人労働者に襲われていたイタリア人青年のジーノを助ける。一方で、医療ボランティアと称してバースを訪れていたバーバラからは持ち主不明の“赤い石”を託される。ジーノと赤い石を巡り、不思議なつながり、縁にたどり着くアレックスの姿を、水美は生き生きと演じた。
水美は09年入団の95期生。花組に配属され、14年「エリザベート」新人公演で大役ルキーニに抜てきされた。翌15年「カリスタの海に抱かれて」で新人公演初主演。しなやかで軽やかなダンサーとしても頭角を現し、18年「セニョール クルゼイロ!」でバウ初主演。21年「銀ちゃんの恋」で東上公演初主演。専科を経て、25年4月28日付で宙組へ異動し、今作が宙組初主演作となった。
すでに神奈川公演を終え、今回、劇団の“地元”関西へ凱旋(がいせん)して初日の幕開けとなった。大阪公演は15日まで。