
女優上坂樹里(こうさか・じゅり=19)が、26年度前期のNHK連続テレビ小説「風、薫る」でダブルヒロインの一角を担うことが3日、発表された。「朝ドラのヒロインをできるような女優さんになりたいと思ってます!」。今から3年半ほど前。取材でそう目を輝かせた夢が、1つかなうことになった。
21年9月。まだ「ミスセブンティーン2021」に合格したばかりで、17歳だった上坂をインタビューした。その「ミスセブンティーン」も、4回目のオーディションで合格。それまでの3回は書類落ちという経験もしていたが「それまでと考え方を変えようと思って、生活習慣を変えたり、ご飯とかもしっかり栄養バランスを調べて家族に協力してもらったり…。そこが一番自分的に頑張ったかなって思います」と明るく答えた姿が印象的だった。
とにかく外で遊び、何もないところで転ぶことが多いほどドジ? な一面も持つなど活発だったという少女は、最初はAKB48などアイドルに憧れた。小学生時代は児童会長、中学生時代は生徒会長も経験した。
「人前でしゃべったりするのがすごく好きだなって。人前に出ても動じない度胸は1つの武器なのかなって思います。だから、アナウンサーになりたいと思ったこともありました」
母の知人から勧められて、現在も所属するエイベックスのオーディション「キラチャレ」を受けたことをきっかけに芸能界入りし、演技への興味も徐々にわいたという。
インタビュー当時は、ドラマ出演もほぼ未経験だった。それでも目標を聞くと「朝ドラのヒロインをできるような女優さんになりたいと思ってます!」とよどみなく答えた。
「誰もが知っている番組ですし、私も学校に行く前とかに見て『よし、学校に行こう!』って習慣になっていました。今まで自分が見てきた朝の習慣の中に、自分が出演するってなったら…。憧れがあります」
最近では、TBS日曜劇場「御上先生」で好演するなど、着実にステップアップする中で、2410人が参加した今回のオーディションをへて、その座をつかんだ。会見では涙も輝かせたが、憧れの“習慣の中のヒロイン”として、どんな輝きを放つのか、楽しみだ。【大友陽平】
◆上坂樹里(こうさか・じゅり)2005年(平17)7月14日、神奈川県出身。21年、「ミスセブンティーン2021」で「Seventeen」専属モデルに。22年、NHK「ヒロイン誕生!ドラマチックなオンナたち」で注目を浴び、23年、NHK「生理のおじさんとその娘」でヒロイン役に。25年1月期のTBS日曜劇場「御上先生」では東雲温役を好演。7月14日にはファースト写真集(タイトル未定、幻冬舎)を発売予定。趣味は、読書、映画鑑賞、書道。小学生時代は新体操の経験も。身長160センチ。