
プロ麻雀リーグの「Mリーグ2024-25」シーズン最終戦が16日、都内で行われ、セガサミーフェニックスが初優勝を果たした。賞金5000万円を獲得した。
この日を僅差の首位で迎えたフェニックスは、浅井堂岐が登板した1戦目でラス(4着)に。U-NEXT Piratesに逆転され2位となったが、2戦目にレギュラーシーズンMVPの醍醐大が出場し、見事トップを獲得。再逆転での初優勝となった。
最終順位はフェニックスが354・4ポイントで1位、Piratesが288・6ポイントで2位、赤坂ドリブンズが282・9ポイントで3位、TEAM RAIDEN/雷電がマイナス3・5ポイントで4位となった。
フェニックスは18年のMリーグ創設時から参加しているチームで、7季目での悲願達成となった。初年度から選手として所属していた近藤誠一が23年から監督となり、今月2日は今季限りでの退任が発表されていた。
閉幕イベントに登場した選手4人は、シャレーを受け取り、賞金の目録を渡された。浅井は「この世の人間の中で、多分一番ホッとしています」と安堵(あんど)の表情を見せた。「言葉にならなくて。初めてうれし涙を流しましたね。今年はチームのみんなに優勝させていただいたという感じです。来年も応援よろしくお願いします」とあいさつした。
竹内元太は「(加入)初年度なんですけど、優勝してくださいと言われて、優勝できたんで本当にホッとしています」とほほ笑んだ。「勢いで1年突っ走ってきたんですけど、本当に楽しくやらせてもらいました。今年ファイナルで麻雀してすごく楽しかったので、来年もファイナルで麻雀するのを目標にしていきますので、これからもよろしくお願いいたします」と伝えた。
醍醐は「今年近藤監督が退任するということで、どうしても近藤監督がいる間に優勝したかったので、最後にギリギリというか、何とか優勝できて、本当にうれしいです。来年も頑張りますので応援よろしくお願いします」と話した。
茅森早香は「セガサミーフェニックス応援していただいた皆様ありがとうございます」と感謝を伝え、「1年目からフェニックスにいるのは私だけとなっておりまして、(ファイナル)3度目の正直で優勝することができました。ありがとうございます」と笑顔を見せた。麻雀プロになって「25年目なんですけど、初めて麻雀で泣きました。本当にチームってすばらしいなって思いました。またこの4人で来年も優勝目指して頑張りますので、これからも応援よろしくお願いします。今シーズンもMリーグをお楽しみいただきましてありがとうございました」とスピーチし、拍手を浴びた。
ラストは壇上に近藤監督を迎え入れ、5人でシャーレを掲げた。さらにスタッフたちも集合し、近藤監督を3度胴上げし感動のフィナーレとなった。