ダチョウ倶楽部の肥後克広（62）が26日、東京・杉並区で、荻窪警察署一日署長就任式に出席。「荻窪特殊詐欺撲滅！大作戦！」トークイベントに参加した。
制服に身を包み、いつもより緊張した面持ちで委嘱状を受け取った肥後は、「普段ここで孫と遊んでいる地元です。今日1日、頑張ります」とあいさつ。サブタイトルの「ヤー、それ詐欺電話！ 出るなよ！ 絶対出るなよ！」について、「熱湯風呂だと入れってことなんですけど、これは絶対に出ないようにしてくださいね」と参加者に呼びかけた。
「より複雑になっているので、気を付けたいけど、何を気を付ければ良いのかが分からないので、一緒に勉強したい」という肥後。荻窪署管内で2億5000万円にもおよぶ特殊詐欺被害の実態を聞くと「莫大（ばくだい）すぎてビックリ」と驚いた。
幸い詐欺電話を受けたことはないようだが、「かかってきたら、だまされる自信がある。難しい言葉をば～と言われたら、正常な判断ができなくなりそう」と一日警察署長としては心もとないが、素直な感想を述べた。
特に国際電話による特殊詐欺が増えている。「知らないで出たこともあって、すぐに切った。僕の携帯にもかかってくるんだと思った」という。国際電話を無料で止めるサービスを知ると「つながらないようにできるのを知らなかった。海外に知り合いがいなければ、止めたほうがいいですね」と呼びかけた。「ニュースなどでうっすらと知っていたけど、今日話を聞いて、身に迫る思いとして気を付けようと思います」と話した。
最後は荻窪署幹部を巻き込んだ「どうぞ、どうぞ」を披露。結局、会場全員でスローガンを読み上げた。
