
23年に73歳で死去した歌手八代亜紀さんの「フルヌード写真」付きCDを21日から発売している鹿児島市のレコード会社「ニューセンチュリーレコード」が24日までに公式サイトを更新し、注文が殺到しているために一時的に注文受け付けを中止すると発表した。
サイトでは「現在 注文が殺到し製造が間に合いません。そのため一時的に 注文をストップさせて頂いています」と報告。「約1~2カ月程度と思いますが お待ち頂ける方のみの注文受付と成ります。既に注文いただいた方は順次発送させて頂いていますので いましばらく 商品到着をお待ち下さい」などとしている。大手レコード店のオンラインショップなどでは予約・販売ができない状態になっているが、同社では通信販売を実施している。
八代さんの著作権や肖像権を管理する「八代ミュージック&ギャラリー」は14日の声明で、販売を認めることができないとして「刑事民事を問わず、あらゆる手続きの準備を進めている」と法的措置を取る方針を明かしているが、現段階では具体的なアクションを発表していない。
八代さんの出身地・熊本県の木村敬知事は16日の定例会見で「県民にとっての誇りである八代さんが冒涜(ぼうとく)されることのないよう、切に願いたい」と発言。オンライン署名サイト「Change.org」では「八代亜紀さんの尊厳を保護し、リベンジポルノを阻止する」とする署名活動が行われ、24日午後2時時点で8万2000人以上が賛同している。
「ニューセンチュリーレコード」では「約25年前に250曲以上の原盤権や八代さんの私的な写真や手紙などを買い取っていて所有権がある。売買契約書もある」として販売の正当性を主張している。