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寺島しのぶ、歌舞伎描いた映画「国宝」は「自分にダブる」歌舞伎役者の母として複雑な思いも…


映画「国宝」完成報告会での出演者が、それぞれの役柄に対する思いを語りました。寺島しのぶは、劇中で演じた役への感情移入と撮影での独特な感覚について語り、歌舞伎の世界での自身の経験をもとに監督に提案したエピソードを披露しました。一方、彼女は完成した映画をまだ見ていないとし、見るのは数年後になるだろうと笑いました。共演した渡辺謙や主演の吉沢亮も役に対する思いや撮影の裏話を共有しました。この映画は、作家・吉田修一の小説を基に、歌舞伎を題材として描かれています。

映画「国宝」完成報告会で、作品に対する思いを語る吉沢亮(前列右)(撮影・千葉一成)

寺島しのぶ(52)が23日、都内で行われた映画「国宝」(李相日監督、6月6日公開)完成報告会で「自分が、この役に課された役割が、今の自分にダブっているようで、不思議な撮影の感覚を得ることができた」と口にした。

寺島は劇中で、渡辺謙(65)が演じた上方歌舞伎の名門・丹波屋の看板役者・花井半二郎の妻で、横浜流星(28)が演じた俊介の母幸子を演じた。寺島自身、尾上菊五郎(82)を父に持ち、長男の尾上眞秀(12)も歌舞伎の道を進む。それだけに「出演というより、スタッフ。見てきたものと違うと「ここ、違うんじゃないですか?」と撮影中、李相日監督(51)に歌舞伎の世界で見知ったことと、違う部分があれば指摘したという。「李さんも真摯(しんし)に変えられて、楽しかった」と撮影を振り返った。

一方で「私は、できあがった作品は見ないので…評判は聞いている。李監督は、えげつなくカットされる監督と聞いているので…だから、もう2、3年、温めてから見る」と笑みを浮かべた。これには、渡辺も「(出演シーンは)あったって」と突っ込み、笑った。

半二郎は、任侠の一門に生まれながらも抗争で親が殺され、歌舞伎役者の家に引き取られて芸の道に人生をささげた、主演の吉沢亮(31)が演じた喜久雄を引き取り、俊介と切磋琢磨(せっさたくま)させる。幸子は、そんな半二郎が喜久雄の方により才能を見出していくことに妻、母として嫉妬と怒りを訴える役どころだ。

寺島は「(俊介が)自分の子だから、さておいて(喜久雄の方に)いっちゃう主人(半二郎)が、ムカついてムカついてならなかった」と我慢ならないとばかりに力説した。「国宝」は、作家・吉田修一氏が自ら、映画で歌舞伎指導も務めた中村鴈治郎の元で3年間、歌舞伎の黒衣をまとい、楽屋に入った経験を血肉にし、書き上げた小説を映画化した。半二郎が喜久雄を重んじた部分に関しては「歌舞伎界では考えられないので…すごいもの書いたな、吉田さんは、と思った」と、笑いながら口にした。

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