
吉本新喜劇の間寛平GM(75)西川忠志(57)が23日、大阪市の吉本興業本社で「第三十七回 吉本新喜劇GM月例会見」に出席。8日にうっ血性心不全で51歳で死去していたことが明らかになった山田亮さんをしのんだ。
告別式に参列した寛平GMは「ショックがすごくて」。山田さんの父親があいさつで、山田さんのギャグ「許してやったらどうや」を披露したことを振り返り、「涙がブワーッと出た」と明かした。
山田さんを知ったのは3年前で、「(舞台に)あまり出てないと聞いて、1年前にNGKの新喜劇に出てもらった。ちゃんと芝居もするし、もっともっと山田くんとやりたかった。残念」と早い死を惜しんだ。
一方、地方での営業で一緒になることも多かったという忠志は「お客さまが食事をされながら新喜劇を楽しんでいただくという中で、いかに舞台に皆さんの心、目を引きつけるか。『忠志さん、勉強になりますね。これから一緒に頑張っていきましょうね』と、新喜劇では先輩ですが、お言葉をかけていただいたのが今でも心に強く残っている」と振り返り、「これからも亮さんの気持ちを引き継いで、新喜劇のみんなでお客さまに笑いを届けていきたい」と決意を示した。
山田さんは広島県広島市出身。1997年1月、オーディションに合格し、吉本新喜劇に入団。同年4月に初舞台を踏むと、借金取りの子分役などで数々の舞台に出演。特に辻本茂雄、平山昌雄とのローテーショントークは人気を博し、広島弁を生かしたキャラクターとその人柄は皆に愛された。
2024年11月には上海コメディーフェスティバルの吉本新喜劇公演にも出演。25年2月に地元・広島で開催された吉本新喜劇65周年記念ツアー広島公演が最後の舞台となった。
吉本興業によると、新喜劇への出演に意欲をみせていたという。