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西島秀俊が日・台・米合作映画に主演、台湾の国民的女優グイ・ルンメイと崩壊していく夫婦役


西島秀俊とグイ・ルンメイが主演する日台米合作映画『Dear Stranger/ディア・ストレンジャー』が公開される。真利子哲也監督による本作は、ニューヨークで暮らす日本人と台湾系アメリカ人の夫婦が、誘拐事件を通じて直面する悲劇を描く。西島はセリフの大部分が英語であることに挑戦感を感じており、共演者とスタッフに感謝の意を示した。グイは脚本の哲学的要素を絶賛し、西島との共演がプロフェッショナルであったと語る。真利子監督は、本作が家族の強さと脆さを描いていることを強調している。

日本・台湾・米国合作映画「Dear Stranger/ディア・ストレンジャー」に主演の西島秀俊とグイ・ルンメイ(C)Roji Films, TOEI COMPANY, LTD.

西島秀俊(54)が、日本・台湾・米国合作映画「Dear Stranger/ディア・ストレンジャー」(真利子哲也監督、9月公開)に主演することが22日、分かった。台湾の国民的女優グイ・ルンメイ(41)と、米ニューヨークで暮らす中、幼い息子が誘拐され殺人事件へと発展し、互いが抱える秘密が浮き彫りとなり、崩壊していく夫婦を演じる。

撮影は多国籍のスタッフが集結して、24年11~12月末までニューヨークで行われた。西島は「全編ニューヨークロケ、セリフの9割が英語という新たな挑戦には緊張感もありましたが、共演のグイ・ルンメイさんの自然で真摯(しんし)な演技と素晴らしいスタッフ・キャストの皆さんのおかげで、良い雰囲気の中で集中して作品に取り組めました」と振り返った。

16年「ディストラクション・ベイビーズ」でロカルノ映画祭(スイス)最優秀新進監督賞を受賞した、真利子哲也(43)作品への出演は、宿願だった。「『ディストラクション・ベイビーズ』を観た時から、一緒に仕事をしたいと思っていました」と初タッグ実現を喜んだ。「当たり前のように続く日常が突然崩れゆく中、どうやって日常を、人生を取り戻していくのか。ブルックリンやクイーンズを背景に、真利子監督にしか描けない世界観を味わっていただければと思います」と自信を見せた。

グイ・ルンメイは「はじめて脚本をよんで、独特の気品があり、さまざまな象徴や哲学的な要素を通して、人間の在り方を静かに暗示しているように感じました。その表層的には『語られない何か』こそが、人間にとって、最も魅力的で、最も真実に近いものだと感じました」と真利子監督の作風を絶賛。「監督の過去作品を拝見しても、心の奥深くにある、言葉では表現できない感情や痛みが、かすかに解放される--そんな印象を受けました」とイメージを語った。西島との共演についても「そんな監督の導きのもとで、圧倒的にプロフェッショナルでジェントルマンな西島さんとご一緒できたことは本当に光栄でした」と絶賛。「今作は、俳優人生において忘れられない大切な一歩になりました」と、出演できたことを感謝した。

真利子監督は「数人の仲間たちと何のあてもなく、アメリカで準備をはじめて数年がたち、ようやく映画を完成させることができました」と製作の経緯を語った。「この間に世界でいろんなことがあって、企画は何度か座礁しながらも、この過程がまた、はかなくもたくましい、悍ましくも美しい、ニューヨークで懸命に生きる家族を描いた映画に相応しく、日米のスタッフが手を取り合って切磋琢磨(せっさたくま)に準備して、英語、中国語、日本語、スペイン語から手話まで飛び交う脚本を、西島さんとルンメイさんを中心とした俳優陣が粘り強く、見事に演じきってくれました。このすごい映画を楽しみにしてください」と呼びかけた。

◆「Dear Stranger/ディア・ストレンジャー」 ニューヨークで暮らす日本人の賢治(西島秀俊)と、台湾系アメリカ人の妻ジェーン(グイ・ルンメイ)は、仕事や育児、介護と日常に追われ、余裕のない日々を過ごしていた。ある日、幼い息子が誘拐され、殺人事件へと発展する。悲劇に翻弄(ほんろう)される中で、口に出さずにいたお互いの本音や秘密が露呈し、夫婦間の溝が深まっていく。ふたりが目指していたはずの“幸せな家族”は再生できるのか?

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