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関西テレビ大多亮社長 入社式で「新入社員の方々だけでなく全ての社員の皆さまにおわび」


関西テレビの大多亮社長は新入社員式で過去のトラブルに対する謝罪を述べた後、未来へのビジョンを語り、社員を激励しました。大多社長はテレビ業界の明るい可能性について述べ、広告収入に頼るだけではなく、新たな収益モデルの模索が必要であると強調。彼は「クリエーティブ力」をキーとして、放送とネットの相乗効果を活かす重要性を説きました。若い世代の「高揚感」と「巻き込む力」が未来を切り開くとし、その熱意こそが新しい価値を生むと力説しました。また、多世代のバランスが重要であることを示し、新しいテクノロジーと時代感覚を持った若い力を期待する姿勢を表明しました。

大多亮社長

関西テレビ(カンテレ、大阪市)の大多亮社長は1日、入社式に出席した。中居正広氏と女性とのトラブルを発端とするフジテレビを巡る問題で、当時フジ専務だった大多氏は新入社員へのあいさつの冒頭、「このたびは私のフジテレビ時代の問題でこのような状況になっていることを本当に申し訳なく思っています。新入社員の方々だけでなく全ての社員の皆さまにおわびを申し上げます。本当に申し訳ございません」と謝罪した。

その後は、新たな1歩を踏み出した新入社員に激励の言葉を送った。

   ◇   ◇   ◇

きょうは皆さんが入社した晴れの日ですので、きょうはカンテレグループの未来についてお話いたします。

まず、テレビ局の未来は明るいということです。ただし、今まで通り番組の広告料だけに頼って収益を上げていくことは難しいかもしれません。

広告は非常に重要で、大切な収益源であることは変わりませんが、放送広告収入以外も伸ばさなければいけないと私は思っています。テレビ局はこれまでも放送収入以外のビジネスを探し続けてきました。映画を作ること、DVDを販売すること、イベントや舞台、音楽ライブのプロデュース、配信コンテンツと、放送外の分野に広く手を広げてきた歴史があります。

インターネットの出現により、YouTubeなどで個人による発信ができたり、放送だけを見ていたりする時代ではなくなったのは致し方ないと思っています。しかし、ここで皆さんに考えてほしいのは、放送の力はまだまだ強いということです。視聴率が1%=100万人と言われていますが、100万人が同時に見るメディアは他にありません。そしてもう1つ、何より我々はネットビジネスに無限に進出できます。放送波とインターネットの両方を自由に駆使できるアドバンテージが大変大きいと思っています。

そのせっかくの環境を支える根幹はどこにあるのか? それはまさにここにいるグループの皆さんのクリエーティブ力だと思っています。そもそも365日ニュース番組・情報番組・スポーツを流しつづけ、24時間近くドラマやバラエティーを作り続ける、それを60年以上やっている、そんなノウハウを持っている会社はテレビ局しかありません。それを支えているのはクリエーティブ力です。

クリエーティブといっても、番組を作るだけではありません。カンテレグループの全てのジャンルにおいてビジネスをすることもクリエーティブ力です。そして、そこにテレビ局が培ってきたノウハウを活かすから、他の業種のビジネスと同じジャンルでも、味わいが違ったオリジナルな事ができる。どの分野にもカンテレグループの持つ面白さが必ずあります。

それがなければ同業種の競争相手に差別化出来ず、埋没してしまいます。だからこそ、ここにいる皆さんのカンテレで培ったクリエーティブ力が絶対必要だと思っています。グループが総力を挙げてクリエーティブ力を発揮し、シナジー(相乗効果)を生めば未来は明るいと思っています。

そのクリエーティブ力の源泉は何か? 私は「あんな事をやりたい」とか「こんな事をしてみたい」とか「思いつくと夜もワクワクして眠れない」という「高揚感」だと考えています。「真夜中のラブレターを書くようなことだ」とも私は言っています。想いを伝えたい人に一所懸命にイメージを膨らませて手紙を書く。その高揚感なくして、どうして人に想いを伝えられるでしょうか? ここにいる皆さんのたった1人の熱狂が、ゼロからイチを作り出す。それが「個性」です。

皆さんはその想いを周りに伝える、共鳴してくれた人やグループと一緒にその想いを大きくしていくことが必要だと思います。それが「会社で働くという事」だと思います。特にテレビの仕事は1人だけでやるのが難しい。なので「巻き込む力」をつけてほしい。高まる気持ち、たった1人の熱狂があれば年齢に関係なくできると思います。

そして日々、新たなテクノロジーによって、番組作りもビジネスも日進月歩です。その変化についてはみずみずしい感覚を持った皆さんが一番良く知っている。だからこそ我々は皆さんに期待するのです。皆さんと一緒に働きたいと思うのは、皆さんがその「時代感覚」をリアルに持っているからです。若いクリエーティブ力こそが力の源泉です。

私もドラマを作っていて一番当たったのが20代後半~30代半ばでした。ただ、その後には経験がものを言う仕事も沢山ありました。

野球のチームでも「ベテラン・中堅・若手」のバランスがいいチームは強いと言われます。

カンテレグループは、このバランスがとてもよい会社だと思います。最後にその簡単な例を1つだけ挙げます。去年、私が就任後に設けた社内の賞のPRのためにエレベーター内で流す映像を、私と入社21年目社員と新入社員で15分ぐらいで撮影し、AIを使ってあっという間に作り上げました。とてもワクワクして高揚感がありました。そして、それで終わりではなく、総務部長が、この映像を社外のコンテストに応募し、賞を受賞しました。

ポイントは、「こうやったらどうだろう」という高揚感、わくわく感がとても大事だということです。このようなことがさまざまな場所で起きると社内の雰囲気が盛り上がり、何かが変わり、何かが起きると信じています。

皆さんもこの環境なら何かを起こせます。時代感覚を持っていますからそれを生かして、何かを起こすことを、一緒にやりましょう。

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