
女優山口智子(60)が27日、都内で総合芸術学校「エンドレス・アカデミー」開校記念発表会見に出席した。
山口は「エンドレス・アカデミー開校。おめでとうございます。エンターテインメント界に属する者として、こういう学びの場を本当に求めておりました。夢への学び屋、素晴らしいです。もっと早く作ってほしかった。学びって本当に楽しいんですよね。エンタメ界を引っ張って、世界に発信してほしい。人と人の出会いの場であり、学びながら自分がどのように役立っていけるが探ってほしい」とあいさつした。
青山学院女短大在学中にスカウトされてモデルデビュー。女優としてキャリアを重ねてきた。「私自身も還暦を迎えて、原点回帰で今、学びたい気持ちがふつふつとわいています。私も、入学している可能性があります。年齢制限はないんですよね」と笑った。
俳優、声優など出役に限らず、脚本家、演出家、照明などのメソッドも学べることに「人生は海を航海するのと同じで、どうなるか分からない。学ぶうちに自分に何が向いているのかが分かって来ることもあると思う。それができるのがストロングポイント。自由な風を受けながら、航海術を学べる」と話した。
そして「夢を持つことは難しい。私は家業(旅館業)があって、それを継ぐように言われていました。周りの方に引っ張り上げていただいて、この世界に入って、どうやって演技を向上させたらいいんだろうと悶々としていた。でも、力を尽くしている限り、必ず誰かが応援してくれる。うちの夫(唐沢寿明)みたいに昔から俳優になりたかった人もいるけど、私のように自分の夢が分からずに入った人もいる。まず、自分の心の声を聞いてみて。そうすれば後悔しない。迷っている時間がもったいないから、まずは一歩を踏み出して体感すべき。私たちには水や食べ物と同じようにエンタメが必要だと思う」と話した。
同校は舞台「東京リベンジャーズ」「ブルーロック」など2.5次元舞台を制作・プロデュースするOffice ENDLESSが、次世代のエンタメを担う人材の育成を目的に4月から開校。学院長を務めるOffice ENDLESS代表取締役の下浦貴敬氏(45)は「20代の頃は演劇だけで食べていくのは難しく、映像、出版の世界で稼いだ金を劇団に注ぎ込んでいました。在学中の生徒もオーディションを受けられる仕組み作りや、エンタメ業界のいろはを学べるようにしたい」と話した。
2年制の学校だが、日本ウエルネススポーツ大などのタイケン学園グループとの提携により、希望者は高校大学の卒業資格取得も可能。俳優や声優、歌手、脚本家、演出家、照明、音響、衣装、ヘアメークなどの仕事を、実際の現場を通して学ぶことができる。
また、ハリウッド大学院大学とも提携する。准教授を務めるフリーアナウンサー玉利かおる(63)は「うちの学校のホールを使って、どんどん舞台をやってください。2.5次元の舞台のメークなど、どんどん進化している技術をうちの生徒も学ぶことができると思います」。
講師を務める伊勢直弘氏(53)は「普段は舞台の脚本家、演出家をしています。アカデミー開校という夢に賛同して、盛り上げていけたら。知識を得るだけでなく、得た知識をつかこなせるように指導していきたい」と話した。