
吉本興業の13カ所目の常設劇場「よしもと道頓堀シアター」が26日、全面リニューアルした大阪・道頓堀の「中座くいだおれビル」(大阪市中央区)の6階にオープンした。
同劇場は食事やお酒とともに芸人の漫才やコントを堪能でき、2025大阪・関西万博(4月13日開幕)も意識したインバウンド公演の対応型拠点を担うエンターテインメント空間を目指す。
「オープン記念! よしもと道頓堀お笑いライブ」のこけら落とし公演には矢野・兵動、スーパーマラドーナ、兼光タカシ、祇園、すゑひろがりずらが出演した。
席数は87~126席と変動制で、演者との距離が近いのが特徴。スーパーマラドーナは前列との客と会話のキャッチボールをするネタを披露した。
公演後、会見に出席したスーパーマラドーナ武智は「劇場が横に広く、半ドーム型。客席が近く、楽しみながらやれた。後方には机やソファがあり、いままでとは違った新しい劇場」と感想を話すと、相方の田中は「お客さんの顔がはっきりと見える。スベったらすぐ分かる」と笑わせた。
同劇場はインバウンド向けの公演にも対応する。スーパーマラドーナは英語で「マンザイ」を特訓中だと明かし、武智「ハロー、エブリワン、ジャパニーズコメディアン」と、つかみのネタを披露した。
海外公演を経験するくまだまさしは、トム・クルーズに「エクセレント」とベタホメされたサムライネタを披露した。「海外の人にも笑ってほしい。ここに来てくれたすべての人に笑ったほしい」と抱負を語った。