
お笑いコンビ、香呑(かのん)が、メンバー10人のユニットを目指して増殖中だ。千葉県松戸市生まれの面高ケンスケ(25)と中島(25)は小学1年生の時からの幼なじみ。舞台上で小道具の段ボールをぶっ壊したり、作り物のチンチンをぶん回したり、突き抜けたコントで笑いを巻き起こしている。新しい笑いを作るために、コンビとは別に大人数でのコントで活動する予定だ。【小谷野俊哉】
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結成は2020年(令2)の10月。まだ、大学生の時だった。
面高「僕の家の人たちは笑い好きなんで、反対はありませんでした。ドリフ好きのおやじが『お前が志村(けん)の後を継いでくれ』と。母親も『お金さえ、ちゃんと稼げばいいよ』と。ちゃんとバイトをして、普通に借金とかもせずにやれればいいよと。まだ、芸人だけでは食えてないので、今もバイトしてます。いろいろな大使館や会社のパーティーに派遣されて、ウエーターをしたりしてます」
中島「僕は今、カレー屋でバイトしています。チェーン店のね」
お笑いのジャンルはコント。
面高「僕は、コントだと空気階段さんに憧れましたね。高校生の時にラジオを聴いて、もうそこからずっと好きで、お笑い入るきっかけになりました」
中島「僕は、ロバートさんです。でも、髪の毛を伸ばしてるのは秋山(竜次)さんをまねたわけじゃないです。普通に金なくて、楽なんで(笑い)」
人数を増やして、大規模なコントをやるのが目標だ。
中島「直近では人数を増やすのが目標です。8人増やして10人体制になりたいんですよ。これで、香呑と別の10人組ユニットを作って、キングオブコントで結果を出したいですね。でも、結局6人しか集まらなくて、今は合計8人。4月からいったん8人でやってみようと思っています。僕らは特にツッコミとかなしで、全員で攻撃する。今度はお客さんに向かっていこうかなと。全員パンツ1丁でかかっていくみたいな」
ライバルはいない。
面高「いないです。組んだ時から、ずっといないかもしれない。基本、僕たちはでっかい小道具を作るんですよ。毎回いろんな会場に持って行ってやってます。芸人になって5年ですね。所属してからは4年なんですけど、結成して1年ぐらいは、K-PRO代表の児島(気奈)さんから『あなたたち、0年目で半年ぐらい過ごしなさい』って言われてね。『あなたたちがやってることは本当に意味が分からない』とか言われていました。本当に段ボールをボコボコにするだけみたいなのを見せつけてたんで、しばらくは0年目でやってって言われてました」
(続く)
◆香呑(かのん)2020年(令2)10月10日に結成。
面高(おもだか)ケンスケ 99年9月9日生まれ、千葉県松戸市出身。趣味は楽しい飲食、四季、チャリ散歩。特技は大声、喜び、小道具作り。178センチ。
中島(なかじま)00年1月31日生まれ、千葉県松戸市出身。趣味はウクレレ、ドライブ、映画予告編鑑賞、料理(タコス)。特技は学童保育指導、バドミントン(6年連続県大会出場)。170センチ。血液型B。