
大手芸能事務所ホリプロが24日、山梨・富士川町とオフィシャルパートナー協定を締結し、菅井敦社長(63)と望月利樹町長(56)が都内で調印式を行った。
現地に社員が常勤する「ホリプロメディアサポートセンター」を開設して町のPR活動を行う。富士川町は高品質なシャインマスカットとゆずの産地として知られ、元旦には多くの観光客が「ダイヤモンド富士」を見に訪れる。
菅井社長は「富士川町にスタッフを常駐して、地域に密着したきめ細かいサービスを提供していきたいと考えております。悠久の自然の中で培われた素晴らしい文化がたくさんあります。個性、魅力を日本だけでなく世界中に発信していきたい」と話した。
第1弾として富士川町のマスコットキャラクター、ゆずにゃんの写真集やカレンダー制作を予定。お笑いコンビ、たんぽぽの川村エミコ(45)が写真家となり、町の風景をバックにゆずにゃんを激写する企画を進めている。
川村は写真が趣味で、18年にはカメラ入門書「カメラワザとセンスワザでみるみる上達 写真家中井精也とたんぽぽ川村エミコのカメラって楽しいね!」(インプレス)を出版している。川村が同町を訪れた際のVTRも放映され「一生懸命撮るので、皆さん、期待しててくださ~い!」とメッセージを寄せた。
ゆずにゃんと川村のコラボに、望月町長は「町の自然や観光資源の魅力を知ってもらうための情報発信につながり、地域活性化の大きな役割を担うものと思っております」と喜び「ともに手を携え、地域の未来を切り開いていけることを心より楽しみにしております」と話した。
ホリプロは企業や地方自治体の課題をエンタメでプロデュースする「ホリプロスピード」を19年に設立。「ホリプロメディアサポートセンター」はその事業の一環で、23年1月に北海道・東川町とオフィシャルパートナー協定を締結した。同年9月には、地方創生が目的の包括連携協定を茨城・古河市と結んだ。富士川町で3件目となる。