
振付師のakaneがプロデュースするダンスグループ「アバンギャルディ」が、3度目となる全国ツアー「DANCE TO THE FUTURE」を開催する。4月27日の岡山ハレノワ中劇場公演を皮切りに、東京、新潟、大阪、名古屋、長崎の6都市を回る。メンバーのsonoとkohanaが、このほど取材に応じた。
おかっぱ頭に制服姿とミステリアスな雰囲気とともに繰り広げる一糸乱れぬパフォーマンスで、世界も魅了する“謎の制服おかっぱ集団”が、タイトル通り、ダンスの未来を切り開くべく再び旅に出る。sonoは「17人のシンクロした動きはもちろん、コンセプトに沿った映像やMC、体を張ったパフォーマンスもあります!」。kohanaも「学生服におかっぱでパフォーマンスする私たちからは想像できないような、壮大な物語になっています」とアピールする。
TikTokなどSNSを中心に人気を集め、昨年は香港、台湾でも公演を行うなど、世界中をとりこにしている。ダンス、動画、SNSと言葉が並ぶと、ファンも若年層が中心と思いきや、実はライブ会場にはメンバーの親、祖父母世代のアバディ(ファンの呼称)も多い。kohanaは「昭和歌謡を使うことが多いので、高い年齢層の方々も『なんだか懐かしい』と思って来てくださります」。岩崎宏美の「シンデレラ・ハネムーン」や、渡辺真知子の「かもめが翔んだ日」といった昭和の名曲に、バキバキのダンス。異色な組み合わせが、老若男女の心をつかんでいる。
sonoは「そろった動きを生で見た時に、ある意味『気持ち悪さ』を感じていただいたり。私たちのライブでしか味わえない感情がたくさんあります!」。生で目撃するなら、今かもしれない。【大友陽平】
◆アバンギャルディ 「バブリーダンス」で一躍有名になったakaneがプロデュースする形で、22年2月に発足。23年には、米人気オーディション番組「America's Got Talent(アメリカズ・ゴット・タレント)」で、日本勢としては10年ぶりに決勝進出し、同年末のNHK紅白歌合戦では、YOASOBIのステージにも登場。映画、CM、イベントなどさまざまなシーンで活躍中。