
歌手和田アキ子(74)が22日、ニッポン放送「ゴッドアフタヌーン アッコのいいかげんに1000回」(土曜午前11時)に生出演。
11日に76歳で亡くなった、いしだあゆみさんが歌番組に出演した時のエピソードについて語った。
いしださんのことを懐かしんでいるときに和田は、TBS系で生放送された歌番組「TBS歌のグランプリ」(1967~71年)で共演した時のエピソードを披露。「あゆみちゃん、前歯が差し歯だったんですよ」と明かした。
同じ大阪育ちで交流があった2人は、楽屋でも一緒に過ごしていたという。本番3時間前のリハーサルのタイミングで、いしださんが「ちょっと、アッコちゃん大変や」と相談。深刻そうな表情のいしださんに「歯ぁ、取れた」と言われたと振り返った。和田は「近所に歯医者ありますかね?…ほんま、しゃーないからアロンアルフアでくっつけますか」と、瞬間接着剤で急場をしのぐ案を出した。
いしださんは腹をくくったのか「しゃーない、そのまま歌うわ」と和田に宣言してスタジオに向かったという。そして、マイクを話して地声の通りで歌いきるオフマイクではなく、口が大きく開かないようにマイクをぴたりと口に密着させるオンマイクで歌いきった。スタジオのそでで見守っていた和田は拍手で迎えて、差し歯が抜けていることについて「わからんかったわ」と声をかけたという。
和田は「あかん、涙出てきた…本当にいい人でしたよ」と声を詰まらせながら語った。