starthome-logo 無料ゲーム
starthome-logo

一匹の犬がもたらす救い 「少年と犬」で追い詰められた男女を高橋文哉と西野七瀬が好演


映画『少年と犬』は、震災で飼い主を失った犬「多聞」が、様々な人々に救いを与える物語です。多聞は岩手県釜石から西へ旅し、途中で多くの人と出会い、癒しや希望を提供します。この映画は、著者馳星周の直木賞受賞作を基にしており、いくつかの短編にオリジナル要素を加えて構成されています。主人公の和正(高橋文哉)は震災後に窃盗団のドライバーとなり、多聞に助けられます。やがて多聞は滋賀で美羽(西野七瀬)と暮らし、彼女も多聞との出会いで自身を取り戻そうとします。映画では、多聞を媒介に和正と美羽が出会い、物語が進展します。監督は瀬々敬久が務め、西野と高橋の演技が人間ドラマとして見どころとなっています。

(C)2025映画「少年と犬」製作委員会

震災で飼い主を亡くし、岩手県釜石からやってきた一匹の犬は、なぜか西の方角を目指している。仏法の守護神の1つから「多聞」と名付けられたこの犬は行く先々で傷ついた人々に寄り添い、救いとなる。

愛犬家なら思わず手に取りたくなる馳星周氏の直木賞受賞作「少年と犬」は、6つの短編で構成されている。この中の数編にオリジナル要素を加え、多聞を媒介とした1組の男女の不思議な出会いを描いたのが同名映画(20日公開)だ。

震災後、生活苦から窃盗団のドライバーとなった和正(高橋文哉)は、ふらりと現れた多聞が、ふさぎがちだった母親(手塚理美)を笑顔にしたことに救われる。一家に明るさが戻った頃、多聞は西に向かって姿を消す。

時は流れ、多聞は滋賀に住む美羽(西野七瀬)に飼われている。ダメ男に翻弄(ほんろう)され、デートクラブで働く彼女は多聞との出会いで、本来の自分を取り戻そうとしている。

多聞の後を追うように職を転々としてきた和正が多聞を介して美羽に出会ったところから物語は急転する。多聞が目指すその先には何があるのか。ともに旅しようとする2人だが、美羽には「追っ手」が迫っていた。多聞が目指すある少年との約束とは。

主人公の2人はともにまっとうに生きようとしながら、やみにやまれない事情から道を踏み外している。高橋のはにかみ笑いが、和正の優しさを映している。

西野はほぼノーメークに見えるシーンも多い。すさんだ心から安らぎを取り戻した終盤への変化が目に見えて伝わる。「護られなかった者たちへ」(21年)などの濃い人間ドラマで知られる瀬々敬久監督の演出にしっかりと応えている。

西野は「監督や高橋さん、スタッフの皆さんと意見を交わし、パターンを試しながら撮影することができました」と振り返っている。映画、ドラマで幅広い役を演じてきたが、8年前の「あさひなぐ」以来の主演作(高橋とW主演)となり、女優としての力を実感させる作品だ。

多聞が道中で出会う人々として斎藤工、宮内ひとみ、柄本明、伊原六花、伊藤健太郎らが出演。【相原斎】(ニッカンスポーツ・コム/芸能コラム「映画な生活」)

    Loading...
    アクセスランキング
    game_banner
    おすすめ
    1. 高橋文哉「一緒に今日を迎えられてうれしいワン」映画トリプル主演の犬の思い代弁

    2. 高橋文哉、西野七瀬とのW主演で話題の映画『少年と犬』がついに公開!「僕の役者人生の中でも核となる作品」

    3. 高い表現力が話題『美晴に傘を』日髙麻鈴インタビュー「“自立することはどういうことなのか”を教わりました」

    4. 高橋文哉、主演映画「少年と犬」公開迎え「僕の役者人生の中でも核となる作品になっていく…」

    5. 『毛がボサボサで汚れまみれの犬』と衝撃の出会い→保護した結果…当時と現在の『ビフォーアフター』に18万再生「苦しかったね」「笑顔に感動」

    6. 永瀬正敏の周辺でまた奇跡 2014年1館限定の「いきもののきろく」11年の時を経て全国上映

    7. 人のことが大好きなのに捨てられた犬…『連れて帰って』と訴える切ない光景と『現在の姿』に涙が溢れると77万再生「言葉が出ない」「泣いた」

    8. 北村匠海初監督作『世界征服やめた』藤堂日向インタビュー「背中をバシンと叩かれた気持ちになりました」

    9. 草むらの中にいた『7匹の赤ちゃん犬』を保護した結果…思わず涙が出る『現在の光景』が11万再生「泣いてしまった」「本当によかった」と感動

    10. 北斗晶、急逝した愛犬を思い出し号泣 いつまでも大事にしたいのは「命」

    Starthome

    StartHomeカテゴリー

    Copyright 2025
    ©KINGSOFT JAPAN INC. ALL RIGHTS RESERVED.