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看護大卒のフジ入社1年目女性アナが「震災特番」で語った苦悩「正直、被災地に向かうのは…」


フジテレビ系の特番「わ・す・れ・な・い~福島と能登から 語り継ぐ震災の記憶」が11日に放送され、高崎春アナウンサーが震災報道に対する葛藤を描いた。小学生時代に東日本大震災を経験した高崎アナは、福島県楢葉町を訪れることへの不安を打ち明けたが、浪江町立請戸小で語り部として活動する女性からの励ましを受け、震災の記憶を伝える「語り手」としての役割に目覚める。高崎アナは著書「東北モノローグ」の朗読を通じて、人々に震災の記憶を伝える活動を開始。彼女のこの取り組みは、視聴者に大きな感銘を与えた。

フジテレビ本社ビル(2025年1月撮影)

フジテレビ系「わ・す・れ・な・い~福島と能登から 語り継ぐ震災の記憶」(午後2時45分)が11日、放送された。

番組内では入社1年目の高崎春アナウンサー(23)が震災報道に携わる葛藤を描かれた。11年の東日本大震災当時、高崎アナは小学校3年生。福島第一原発から20キロ圏内の楢葉町に向かった高崎アナは「正直、被災地に向かうのは怖かったです。復興された街並みを見て、何も感じなかったらどうしよう」と打ち明けた。

その後、震災遺構として保存されている浪江町立請戸小を訪れた。高崎アナは震災の語り部として活動を続ける女性に「私が(語り部)として話していいものなのでしょうか」と率直な質問を投げかけた。

語り部の女性は笑顔で「ぜひぜひ話してください。被災地に足を踏み入れた方が自分で見たこと、その場所で聞いたことをまずは友達だったり、ご家族だったりに『あそこでこんなことがあったんだって』『あんなことがあったんだって』ってお話ししてくれるだけでも、十分それは語り部だと思っていて」と語った。

高崎アナは「今、自分ができること」として、東北への人々の聞き書きをまとめた本を朗読する“語り手”から始めようとしているという。高崎アナがブース内で、いとうせいこう著「東北モノローグ」を手に朗読するシーンが映し出された。ブース内で「語り部にはなれないけど、語り手になれるという考えが出てきてて」など、懸命に言葉を紡ぎ出していた。

高崎アナは自身のインスタグラムで、番組出演を事前告知。「取材で感じたこと、考えたことは、『上垣アナの災害遺構探訪記でも紹介しています』」とつづっている。

茨城県出身の高崎アナは日本赤十字看護大学看護学部を卒業後、24年にフジテレビへ入社。

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