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「女囚さそりシリーズ」梶芽衣子、アカデミー賞5冠監督との縁に大興奮「すごくないこの偶然?」


第97回アカデミー賞で最多5部門を受賞した映画『ANORA アノーラ』のショーン・ベイカー監督が日本で舞台挨拶を行った。女優の梶芽衣子がサプライズで登場し、映画のインスピレーションとなった1972年の日本映画『女因701号 さそり』での彼女の役柄に対する敬意を表した。梶は「こんなすてきな監督が私のファンでいてくださるのかと光栄でした」とコメントし、映画は彼女の影響を色濃く受けていると述べた。主演マイキー・マディソンには役作りの参考として『女因サソリシリーズ』が示され、作品はそのDNAを継承していることが明かされた。梶は初の映画撮影が60年前の3月8日であったことを偶然として感慨深く感じ、ベイカー監督とプロデューサーサマンサ・クァンもその巡り合わせを喜んだ。

来日記念舞台あいさつに登壇した梶芽衣子

第97回アカデミー賞で最多5部門を受賞した映画「ANORA アノーラ」のショーン・ベイカー監督(54)が8日、都内で来日記念舞台あいさつに登壇。女優の梶芽衣子(77)がサプライズで祝福に駆けつけた。

同作は自らの幸せを勝ち取ろうと全力で奮闘する、ロシア系アメリカ人の若きストリップダンサー、アノーラの等身大の生きざまを描いた一作。作品賞、主演女優賞、監督賞、脚本賞、編集賞を獲得した。

日本での舞台あいさつは監督にとっても念願かなっての実施。今作には1972年(昭47)に公開された日本映画「女因701号 さそり」がインスピレーションを受けており、イベントには同映画で主人公を演じた梶が、サプライズで登場。日本映画のファンでもあるベイカー監督は梶をハグで出迎え、梶は「こんなすてきな監督が私のファンでいてくださるのかと光栄でした。見ていて力強かったし、すがすがしさが残りました」と感動を伝えた。

「ANORA-」主演のマイキー・マディソン(25)には、役作りのために「女因サソリシリーズ」を見せたという。「彼女の姿は堂々として力強くて、それを見てほしかった。違う作品ではあるけど、確実にDNAは受け継がれている」と明かした。

イベント終盤、梶は「私事ですが、初めての映画の撮影の日、今から60年前の3月8日なんです。すごくないこの偶然?」と告白。声を張り「今年60周年なので鳥肌が立ちました。(今月)24日が私のお誕生日。最高のお誕生日プレゼントです」と巡り合わせに大興奮。ベイカー監督は「お互いに記念日を祝福できて光栄」、サマンサ・クァンプロデューサーは「オスカー授賞式が続いているみたい」とほほ笑んでいた。

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