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24年公開の映画「青春ジャック 止められるか、俺たちを2」で知られる、井上淳一監督(59)が、18日までにX(旧ツイッター)に投稿した、大手シネコンチェーン「イオンシネマ」のスクリーンが「暗い」と指摘した投稿が反響を呼んでいる。
井上監督は「生まれて初めてイオンシネマで映画を観て、あまりの画面の暗さに驚く。他のシネコンとは全く別モノ」と指摘。「事情通に訊くと、イオンシネマは、プロジェクターの寿命をもたせるために照度を下げているか、寿命を超えたプロジェクターを使い続けているために照度が下がっているという」と、イオンシネマのスクリーンの照度に関し、事情通も指摘していると明かした。
さらに「しかも、スクリーンが大きい1~3劇場(IMAX含む)は照度を下げると届かなくなるので普通で、スクリーンが小さくなる4以降で下げているという」と、イオンシネマが影響が少ない、小さなスクリーンで照度を下げているという情報もあると紹介した。
その上で「配信でいくらでも映画が観れる時代、せっかく映画館に来てくれるお客さんに対して、これはいくら何でも失礼じゃないだろうか。映画の届き方が全く違う」と批判。
「お客さんがその明るさの違いに気づかなかったとしても、結局は自分の首を絞めることになるのではないのか。だって、全然違うんだから。それは絶対に分かる」とも指摘し「映画館で映画を観るという体験をより良きものにするために、お願いしますよ、イオンシネマさん。これは映画界全体の問題ですよ」とイオンシネマに改善を訴えた。
自身がイオンシネマで見た映画については「因みに、僕が観たのはイオンシネマ各務原のスクリーン4で、作品は『キャプテン・アメリカ ブレイブ・ニュー・ワールド』」と紹介。「予告編の時からヤバいと思ってたけど、その時は電気がついていて、消えて、映画泥棒が始まった時、これは本当にヤバいと思った。違う映画泥棒がいた」と、明らかに映像が暗かったと指摘した。
井上監督の投稿には「このお話、マジですか?」との驚きの声や「どこかに言いたいと思ってました。同じ作品を別の館で観たらあまりの違いに仰天しました」など同意する声も相次いだ。連続した一連の投稿は、18日午前10時現在、40万件のインプレッションを大きな反響を呼んでいる。
井上監督は、14年に名古屋・シネマスコーレ1館だけで上映した、永瀬正敏(58)の原案を元にした脚本・監督作「いきもののきろく」が、11年の時を経て3月7日から東京・テアトル新宿はじめ全国で順次公開が控えている。