女優で歌手のセレーナ・ゴメス(32)がインスタグラムに投稿した、トランプ新政権による不法移民の強制送還のニュースに触れて涙を流しながら「本当にごめんなさい。何かできればいいのだけど何もできない。どしたらいいのか分からない」と語る動画に、ホワイトハウスが反応した。メキシコ系米国人三世であるゴメスが、「私の仲間たちが攻撃されている…子供たちが。理解できない」と泣きじゃくりながら話す動画は大きな話題を呼んだ。
ホワイトハウスの公式SNSは1月31日、「不法移民の被害者の母親たちがセレーナ・ゴメスを非難:あなたは私たちの娘のために泣いてくれなかった」と題した動画を投稿。娘を不法移民に殺害されたとされる母親3人が、「動画を見て、彼女は女優だからそれが本当に本心からのものなのか信じられない」「人々をだまし、無法行為への同情を集めるための策略」などと、ゴメスを非難。「トランプが勝って本当にうれしい」などと意見を述べている。
ゴメスはすでに動画を削除しているが、共和党の一部政治家からも「セレーナ・ゴメスを国外追放」などの書き込みがX(旧ツイッター)に投稿されている。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)