中居正広氏（52）の女性トラブルをめぐりCM差し替えが相次いでいるフジテレビを傘下に持つフジ・メディア・ホールディングスは30日、2025年3月期連結決算の業績予想を下方修正し、純利益を従来の290億円から98億円に大幅に引き下げた。フジテレビ新社長の清水賢治氏（64）はこの日の取締役会後、29日に週刊文春が発表した中居氏のトラブルに同局社員が関わったとする報道の一部訂正について苦言を呈した。
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広告の出稿取りやめが相次ぐフジテレビの具体的な金銭的な損失が明らかになってきた。フジ・メディア・ホールディングス（HD）は2025年3月期連結決算の業績予想を下方修正し、純利益を従来の290億円から98億円に引き下げた。フジテレビの広告収入は従来予想から233億円減少するとの見通しも示した。また、フジ・メディアHDの売上高は他の要因も含めて、従来予想の5983億円から5482億円に引き下げた。
CM差し替えの動きはこの日も続いている。林芳正官房長官は記者会見で、政府広報など4件の広告があり、全て取りやめたと明らかにした。林官房長官は「現下の状況を踏まえ、内閣官房として当面フジテレビへの広告出稿は見合わせる」と述べた。
一方、フジテレビの清水社長はこの日の取締役会後の会見で「AC差し替えについては、料金を請求しない」との決議したことを報告した。
影響は系列局にも波及している。東北電力は、フジテレビが制作した番組の1月27～31日分のCM放映を、東北地方と新潟県の系列6局で差し替えた。2月分についても1月30日時点で再開の予定はないという。系列局への金銭的な損失も拡大していきそうだ。
