新潮社出版部執行役員の中瀬ゆかり氏(60)が30日、TOKYO MX「5時に夢中!」(月~金曜午後5時)に木曜コメンテーターとして生出演。ドジャース大谷翔平選手の元通訳で、銀行詐欺罪などに問われた水原一平被告(40)について言及した。
水原被告に対し、ロサンゼルスの連邦地検は禁錮4年9月と釈放後3年間の保護観察処分、大谷への約1659万ドル(約25億7000万円)の賠償などを求刑した。23日(日本時間24日)、複数の米メディアが伝えた。
一方で水原被告はドジャースで「24時間対応」だったことを明かした上で「著しく低賃金」「妻と過ごす時間をほとんど取れなかった」と主張し、減刑を望んでいるという。実際の給与は50万ドル(約7700万円)で、大谷個人からの別途報酬、高級車のポルシェ・カイエンも送られていることが明らかになっている。
中瀬氏は「本当に反省しているのかなっていうぐらい、恩をあだで返している発言ですよね」と切り出した。「もちろん、365日24時間、いろんなことがあったら駆けつけないといけないという緊張感はあったと思うし、通訳以外の身の回りのことをやってたわけだから大変だったと思いますよ」とフォローしつつも「だけど7700万円という賃金って、やっぱり『著しい低賃金』って絶対言えないし、例えばポルシェの贈り物とか感謝の意を表されてるのに、この言い方はさすがに温厚な大谷選手もカチンときてるじゃないですかね」と推察した。
水原被告は昨年3月の開幕戦前にギャンブル依存症であるとチームの前で告白し、大谷の口座から不正にお金を盗んだことが発覚して契約解除。裁判資料によると、同被告は21年11月ごろから昨年3月ごろにかけて違法スポーツ賭博で負けた額を取り返すために大谷の口座から約1659万ドルを盗み、胴元側に不正に送金していた。連邦地検との司法取引に応じて罪を認めており、2月6日に量刑が言い渡される。