ベリーベスト法律事務所の酒井将氏が24日までにX(旧ツイッター)を更新。フジテレビへのCM出稿を続ける方針を自社サイトで示した。
中居正広さん(52)の女性トラブルにフジテレビの社員が関与したなどとする報道をめぐって、17日に開催された同局の港浩一社長の会見以降、企業が次々とCMを差し止めている中、ベリーベスト法律事務所はCM出稿を継続。酒井氏は21日にXで「フジテレビでテレビCMを流していると、視聴者の方々からご批判のご連絡をいただくのだが、全くのとばっちりである」と事情を説明。「フジテレビにおけるテレビコマーシャルの継続について、事務所ホームページにてアップロードいたしました」とつづり、改めて自社サイトで説明した。
「多くのナショナルスポンサーがテレビコマーシャルをAC広告に差し替えているところではありますが、当事務所は、引き続き差し替えを行わない意向です」と書き出した上で「当事務所のテレビコマーシャルは、主としてB型肝炎給付金請求・アスベスト健康被害給付金賠償金請求という国の制度の告知を兼ねております」と記述。
そして「したがって、被害者の方々への告知を行き届かせて、被害の救済を広く進めるためにも、安易にAC広告に差し替えるべきではないと考えております」と経緯を説明。続けて「また、AC広告に差し替えたとしても、既にフジテレビに支払われた広告料は返還されませんので、広告を放送し続けることがフジテレビの支持につながるわけではありません」とつづった。
以下発表全文
フジテレビにおけるテレビコマーシャルの継続につきまして
平素より当事務所をご利用くださり誠にありがとうございます。
このたび、当事務所がテレビコマーシャルを放送しているフジテレビについて、一連の対応が社会的責任を負う報道機関として問題があった旨の内容が報じられています。
そのような状況において、当事務所がフジテレビでのテレビコマーシャルの放送を継続していることにつき、ご依頼者様および関係者の皆様に多大なるご心配をおかけしておりますことを深くお詫び申し上げます。
多くのナショナルスポンサーがテレビコマーシャルをAC広告に差し替えているところではありますが、当事務所は、引き続き差し替えを行わない意向です。
といいますのも、当事務所のテレビコマーシャルは、主としてB型肝炎給付金請求・アスベスト健康被害給付金賠償金請求という国の制度の告知を兼ねております。
集団予防接種等の際に注射器が連続使用されたことが原因でB型肝炎ウィルスに持続感染した方々の被害救済のための広告、あるいは、建設現場や工場においてアスベストを吸入したことにより健康被害が生じた方々の被害救済のための広告であって、極めて公共性が高いものです。
とりわけ、B型肝炎給付金請求・アスベスト健康被害給付金賠償金請求の制度は、医師ですら知らないこともあり、被害に苦しむ多くの方々が制度を知らず、補償を受けられないままでいます。
したがって、被害者の方々への告知を行き届かせて、被害の救済を広く進めるためにも、安易にAC広告に差し替えるべきではないと考えております。
また、AC広告に差し替えたとしても、既にフジテレビに支払われた広告料は返還されませんので、広告を放送し続けることがフジテレビの支持につながるわけではありません。
以上の諸事情を総合考慮し、当事務所のテレビコマーシャルは放送を継続いたしますので、ご依頼者様、関係者の皆様におかれては、ご理解いただきますようお願いします。