フジテレビは23日、同局系「Live News イット!」(月~金曜午後3時45分)で、同社内で行われた社員説明会に出席した港浩一社長の肉声を伝えた。
スタジオ前からのリポートで登場した宮司愛海アナは「社員の強い声を受けて開催されるものです。社内向けのもので、非公開ではありますけども、先日の記者会見での説明が不十分だったとご指摘、ご非難を受けている上で、番組として判断をして、このように共有をしたことお伝えをしています」と経緯を説明。「この説明会は大きなスタジオで行われています。満員の状態となってます」と語った。
その後、社員説明会での港社長の質疑応答でのコメントが紹介された。宮司アナは「なぜ会見がオープンでなかったのか」との質問を読み上げ「港社長が『終わって失敗したと思いました』と語りました」とリポート。そして「定例会見の前倒しをするという立て付けでやってしまった。時間がない中での慣れている形の定例記者会見という形を選んでしまった。深く反省している」と語ったことも明かした。さらに会場からはそれを聞いて深いため息が出たことも合わせて報告していた。
X(旧ツイッター)では、「イット!」の放送姿勢に対し、称賛の声が上がった。「社員が経営陣を追及する場を番組自らの判断で中継。まるでドラマの一場面のようでワクワクした。現場にこの熱気と意思があればフジテレビは再生できると信じたい」「今日のフジテレビ『イット!』での社員向け説明会の中継は、見ていても『現場からフジテレビは変わる?』と思わせるほど熱を帯びていた。ただ偶然かもしれないが『日枝』という名が出た瞬間に唐突にCM(ACだけど)に入ったのがとても気になった。この日枝タブーを突破できるかが試金石になりそうだ」「イットの社員向け説明会内容の報道は良かったし、青井キャスターの落ち着いた仕切りも素晴らしかったな」などと書き込まれていた。