第49回報知映画賞授賞式が16日、都内で行われ、「正体」(藤井道人監督)で助演女優賞を受賞した吉岡里帆(31)が、涙で喜びを語った。
デコルテの大きく開いた黒ドレス姿で登場。「役者としてどんなふうに仕事と向き合っていくべきなんだうろうと思っていた時に、一筋の光が見えるような体験を現場で何度もした」「この子を選んでよかったと思ってもらえるような人でいたいという情熱が空回りしちゃう日もたくさんありました。助演女優賞という賞をいただけたのは自分にとって大きな出来事」と話した。
主演の横浜流星(28)に対し「自分に負荷を掛けながら真摯(しんし)に取り組む主演の人と出会えて私はとても幸せだったし」と感謝を述べるとみるみる涙。指で涙をぬぐいながら「いつもなら空回りしちゃいそうなエネルギーを全身で受けとっていただいた」と感謝した。
「正体」は、殺人事件の容疑者として逮捕され死刑判決を受けたが脱走した男の343日間を描く。吉岡は、逃亡する主人公とともに暮らし始める女性を演じた。