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おかゆ「原点は歌謡曲…由緒正しくやる意味ある」古賀政男音楽博物館でライブ、来年のテーマは


シンガー・ソングライターのおかゆは、「渋谷のオカユ2024」ライブを渋谷で開催しました。彼女は、母の命日に流しを始めた10年目の目標を達成し、「流しのおかゆ」から「アーティストおかゆ」へ進化しました。この日は新曲「渋谷ぼっちの歌謡曲」など19曲を披露。渋谷は、彼女が母を亡くした後に生き続ける決意をした場所であり、特別な地です。1年を振り返り、「シン・おかゆ」のテーマで信じることや進化を経験したと語り、来年は「リアルおかゆ」として癒やす楽曲を目標にすると宣言しました。

ライブ「渋谷のオカユ2024」で「渋谷ぼっちの歌謡曲」を歌う、おかゆ(撮影・村上幸将)

シンガー・ソングライターおかゆ(33)が15日、東京・渋谷区の古賀政男音楽博物館・けやきホールでライブ「渋谷のオカユ2024」を開催した。今年は「シン・おかゆ」をテーマに掲げ、母の命日の4月20日に、14年から流しを開始した際の目標を10年目で達成。「流しのおかゆ」から「アーティストおかゆ」へと新たなステージに進んだ。「これからの活動の中で絶対に忘れられない」と位置付けた1年の集大成のステージで、来年のテーマを「リアルおかゆ」と定めた。

この日は、5月1日にリリースした新曲「渋谷ぼっちの歌謡曲」など、アンコールを含めて19曲を歌い上げた。おかゆにとって渋谷は、17歳で憧れて上京後、故郷・北海道で母が事故で亡くなり「ここで生きていく」と決めた地。同区でのライブは、23年7月に開催したメジャーデビュー5周年記念ライブ「渋谷のオカユ」に続き、2年連続となった。

会場の古賀政男音楽博物館への思いは深い。「演歌、歌謡曲の先輩方が立たれている。私の原点・歌謡曲をお届けする中で由緒正しく、やる意味のある場所。半年前にマネジャーとレコード会社のディレクターに、どうしても開催したいと直談判させて頂きましたので、喜びもひとしお」と感慨深げに語った。

この1年を振り返り「流し、10周年…大変でした」と振り返った。14年から東京・湯島でスナックや居酒屋を巡り、流しとして歌う活動を始め、47都道府県全てでの流しを目標に掲げ19年4月に達成。もう1つの目標として、亡き母の口癖「七転び八起き幸せに」を数字に置き換え、流しで出会った7842人と写真を撮ってブログに上げることも掲げたが、コロナ禍で約2年にわたって流しは中断。23年から再開し、今年4月20日に母にいつも連れられて行っていた北海道・札幌市のスナック「ひろ川」のマスターに向けて流しを行い、10年越しの目標を達成した。

そのことを受けて、5月1日にリリースした新曲「渋谷ぼっちの歌謡曲」も、同日に渋谷で発表会を開いて生披露し、流しからシンガー・ソングライターへと進んでいくと宣言した。「達成でき、良かった。1軒、1軒、回らないと今の私はない。お店の方、応援してくださる方がいてくださって、渋谷という谷に落ち着いた。達成できたので、まず自分にお疲れさまと言いたい」と笑みを浮かべた。

この1年のテーマは「シン・おかゆ」だった。「信じる『信』、心に届く『心』、進んでいく『進』。これを進めていく中で、進化を成し遂げ『シン』になった。何十年か後に、話をできたら、今年1年の活動は、すごく大きなもの」と振り返った。

その流れで「来年は『リアルおかゆ』です」と宣言。「胃に優しい、体に優しい…そこにあやかるって、おかしいですけど、皆さんを癒やす曲を展開できれば。ご飯を炊いて、おかゆの味を付けるように、皆さんを癒やすために、どうしたらいいか考えていきたい」と、25年の抱負を語った。「生おかゆを見に来て頂けるコンサート、ライブを、たくさん開催していきたい。大きいところのライブ、ディナーショーをやっていく目標で進めていきたい」と意気込んだ。

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