フリーアナウンサー古舘伊知郎（70）が古希、70歳の誕生日の7日、東京・EXシアター六本木で「古舘伊知郎トーキングブルース SINCE1977」最終公演を行った。自身の原点である「しゃべり」をテーマに2時間20分、水も飲まずにノンストップでしゃべりまくった。
タイトルの「1977」は、テレビ朝日にアナウンサーとして入社した1977年（昭52）。84年に退社してフリーとなって現在までの48年間の軌跡を振り返った。
オープニングはプロレスの実況中継から。テレビ朝日「ワールドプレスリング」で一世を風靡（ふうび）した“古舘節”をさく裂して「48年のしゃべり屋人生の総括に付き合ってもらう。年を取ったら自慢話、説教、昔話をするなといわれるけど、今日はやる。俺の、俺による、俺のための『トーキングブルース』」と話し始めた。
80年代のプロレス実況、89年（平元）からのフジテレビ「F1中継」実況からはじまり、NHK、民放の全局制覇を果たした時代。04年4月から16年3月まで12年間に及ぶテレビ朝日「報道ステーション」の始まりから終わりまで。「報道ステーション」を辞めてからの“古舘バブル”。そして徳光和夫（83）、93年に48歳で亡くなった逸見政孝さん、TBS安住紳一郎アナウンサー（51）ら、同時代を生きた仲間についても語り、「テレビは時代を映す鏡にすぎない」と言い切った。
最後は自らの密葬、火葬、お別れ会を実況して締めくくり。「もう若くない。通し稽古で声をつぶした。前はこれでよかったのに、若くなかった」と振り返った。
「古舘伊知郎トーキングブルース SINCE 1977」は、ABEMA PPVで8日午後6時から22日午後11時59分まで独占配信される。
