中山さんが生前に通った東京・渋谷区の焼き肉店「にくる」店長の伊藤信太郎さん(44)が7日、日刊スポーツの取材に応じた。
伊藤さんは妹で女優の中山忍と長年に渡って親交があり、美穂さんは忍と同店を訪れたことをきっかけに常連となったという。伊藤さんは「美穂さんは、3カ月に1回ぐらい、親族やライブのバンドメンバーとかと来ていました。妹さんともよく来ていました」とし、「最後に来たのは9月ごろでした」と明かした。
好きだったメニューはレバーや赤身肉、徳島県産スダチをふんだんに使った和風だしの冷麺。「帰る時によく『おいしかった』といってくださった。バンドメンバーの誕生日の時に僕がケーキを持っていくと、一緒に歌を歌ってくれた」と回顧し、「寡黙だけど気さくな方でした」と語った。
突然の訃報については「昨日帰った時にニュースを見て、グッとくるものがあった。『もう美穂さんはいないんだ…』と」と悲痛な思いを吐露。12月中旬のライブにも行く予定だったといい「美穂さんの歌っている姿が好きなので、これからもいろんな歌声を聞かせてほしかった。残念です」と言葉を詰まらせた。【野見山拓樹】