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右腕切断の佐野慈紀氏、現在の病状を説明「最悪の場合はもう1度手術する」腰の感染症で入院中


元プロ野球選手の佐野慈紀氏が、糖尿病による様々な健康問題を抱えながらもイベントに参加した。2018年から続く病との闘いで、23年には重症下肢虚血に診断され、右腕を切断することになった。さらに、心臓弁膜症の手術を経ても、現在も腰の感染症による入院生活が続いている。外出許可を得て参加したイベントでの始球式では左手で投球し、彼の精神的な強さと回復への希望を示した。佐野氏は、今後の感染治療や手術の可能性に触れつつもポジティブな姿勢を崩さず、『何度も挫けず前を向くことが大事』と語っている。

くら寿司カップ 始球式を終えた佐野慈紀氏は目に涙を浮かべる(撮影・滝沢徹郎)

近鉄や中日などで活躍した右腕で、糖尿病による感染症で右腕を切断した佐野慈紀氏(56)が21日、神宮での少年野球「くら寿司トーナメント2024 18thポップアスリートカップ」開会式に出席し、左投げの「ピッカリ投法」を披露。現在の病状について語った。

糖尿病を患っていた佐野氏は、23年4月に「重症下肢虚血」の診断を受け、1年以上に及ぶ入院生活がスタート。右足中指など足指を切断し、1月には「心臓弁膜症」も発覚。5月1日に野球人生を共にしてきた右腕を切断した。6月に「心臓弁膜症」の手術を受けることも明かし、8月には退院を報告していたが、現在は腰の感染症で入院生活が続いている。この日は外出許可を得て挑戦した。

佐野氏は「腰の痛みは今ほとんど消えてるので。あとは炎症値が下がるのを(待つ)。実は最初、(腰の)2カ所に感染が見つかって治療してたんですけど、それを治療する中でもう1カ所感染が見つかって。それを今後また再度治療することになって、その影響でまた(退院は)年越しになるんじゃないかということですね」と現状を説明した。

今後の手術の可能性についても言及し「最悪の場合は(手術)。一応、抗生剤とかを飲んで、それで散らすことができれば、手術は回避できるんですけど。やっぱり透析とかするので、なかなかうまくいかない部分もあるので、最悪の場合はもう1度手術するっていう形になると思います。ただ、こういうことが今後やっぱり何度もあるとは思うので。いちいち落ち込んでいられない」と、前向きに話した。

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