澤村精四郎「幸せ」涙の２代目襲名口上 中村獅童「役者人生をともに歩んでいければ」

「十二月大歌舞伎」の第1部「あらしのよるに」に出演する尾上菊之助（左）、中村獅童（C）松竹

東京・歌舞伎座で「十二月大歌舞伎」が3日、初日を迎え、第1部「あらしのよるに」で、國矢あらため澤村精四郎の劇中口上が行われた。

中村獅童と並んだ精四郎は、涙を浮かべて「獅童さんの大きな後押しによって、師匠澤村藤十郎の芸養子となり、師匠が以前名乗っておりました澤村精四郎の名跡を2代目として、襲名させていただく運びと相成りましてございまする。門閥外よりこの歌舞伎界に飛び込んできた者にとりまして、このような場を設けていただきまして本当にありがたく、幸せにござりまする」とあいさつした。

獅童も「古典歌舞伎をはじめ、新作歌舞伎、お互い挑戦する気持ち、時代を切り開いていく気持ちを忘れずに、励まし切磋琢磨（せっさたくま）しながら、役者人生をともに歩んでいければと思っております」と述べた。