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吉沢亮TAMA映画賞で最優秀男優賞「ご縁を感じております」18年同映画賞で最優秀新進男優賞


東京・多摩市で行われた第16回TAMA映画賞授賞式で、俳優の吉沢亮が「ぼくが生きてる、ふたつの世界」や「キングダム 大将軍の帰還」などの作品での演技が評価され、最優秀男優賞を受賞しました。吉沢亮は過去に最優秀新進男優賞を受賞しており、今回の受賞に特別な思いを表しました。今回の作品ではろう者の母親と聴者の息子を描き、中学生役に挑戦した吉沢は手話を学び役に挑みました。呉監督は吉沢の新たな一面を見ることを期待してキャスティングしたと述べています。今後も吉沢は自身が愛せる作品に出演していく意欲を語りました。

「第16回TAMA映画賞授賞式」に登壇した吉沢亮

俳優吉沢亮(30)が30日、東京・多摩市内のパルテノン多摩で「第16回TAMA映画賞授賞式」に登壇した。

「ぼくが生きてる、ふたつの世界」「キングダム 大将軍の帰還」などの受賞作品に参加。繊細な演技が評価され、本年度最も心に残った男優に贈られる最優秀男優賞を受賞した。

  ◇  ◇  ◇

吉沢は「めっちゃ緊張しますね」と笑顔でマイクの前に立った。18年には同映画賞で「最優秀新進男優賞」を受賞。自身初の映画賞だったといい「すごく特別な思い出でした。30歳になる年にまた賞をいただけたこと、すごくご縁を感じております。本当にありがとうございます」と語った。

「ぼくが生きてる、ふたつの世界」はろう者の母親と聴者の息子を描いた物語。吉沢は息子の五十嵐大を中学時代から演じ「今年30になる男が中学生役やるの大変でしたね。監督にも、もっと声高くしてほしいと。『今ちょっとおじさんかも』みたいに言われて」と笑いを誘った。

手話演出も参加し、撮影2カ月前から手話を学んだという。「日常まで落とし込まれたリアルな、そこに息づいている人々が使う手話を目指したのでハードルは高かった」と回想した。呉監督は「この作品で新しい吉沢亮が見られるんじゃないかと想像して、プロット段階でオファーをさせていただきました」と明かした。

来年以降も出演作の公開が控えている。今後について、吉沢は「今までと変わらずこれからも自分が好きな作品や、自分が愛せるような作品をこれからもやっていきたいと思っています。今後とも頑張ります」と意気込んだ。

同賞を藤竜也(83)が、最優秀女優賞を上白石萌音(26)河合優実(23)が受賞した。【玉利朱音】

○…藤竜也(83)は「大いなる不在」で認知症になった父親を演じ、最優秀男優賞を受賞した。「63年この仕事をやってきて、サミット(頂上)のない山道を歩いているような…。いいかげんくたびれてきて足も痛くてね」と苦笑い。「後ろから肩たたかれて振り返ったら、TAMA映画祭さんって人が冷たいおいしいお水をいっぱいくれた気がして。生き返りました、ありがとう」と受賞の喜びを表現した。

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