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前田公輝、充実の1年振り返る「自分が思い描いた以上に帰ってきた」来年は「輪が広がれば」


俳優の前田公輝が、大阪で開催されるミュージカル「ミセン」に主演し、出演に対する思いや挑戦について語った。前田は囲碁のプロ棋士になれなかった青年、チャン・グレを演じる。彼自身とグレが持つ不安を重ね、舞台で表現することを狙いとしている。原作は韓国で人気を博したウェブコミックで、日本でもドラマ化され人気を得た。彼は日本のドラマの現実性と韓国エンタメのフィクショナルな魅力が相性良いと感じており、ミュージカル化を通じてより感動を届けたいと意気込む。また、彼は今年多くの作品に携わったことで成長を感じており、今後は大きなチームでの作品作りに期待を持つ。公演は大阪のほか、愛知や東京でも開催される予定。

主演ミュージカル「ミセン」への思いを語った前田公輝(撮影・阪口孝志)

俳優前田公輝(33)が6日、大阪市内で主演ミュージカル「ミセン」(25年1月10~14日、大阪・新歌舞伎座)の取材会に出席した。

韓国のウェブコミックで大ヒットし、コミックスの累計300万部を突破。「ミセンシンドローム」、“サラリーマンのバイブル”と呼ばれるほどの社会現象を起こした大ヒット作が世界初のミュージカル化となる。

囲碁のプロ棋士になる夢が絶たれ、商社のインターンとして働くことになる主人公チャン・グレを演じる前田は「ミュージカルに対してまだまだ吸収させていただきたいという中だったので驚きもあったんですけど、今回、チャングレが自分に自信がある状態で会社に入社していないので、そういったところはリンクする。それを利用して舞台で出していけたら」

原作は日本でも「HOPE~期待ゼロの新入社員~」(フジテレビ系)としてドラマ化された。韓国発のエンターテインメントの魅力について「引きつける力とか、フィクションのダイナミックさとかがたけている」という一方で、「日本の良さはすごく現実的な日常を描く部分。『HOPE』は僕もグッときました。日本の空気とミセンは相性が良い。ミュージカル化でメッセージを歌詞で繰り返すことで、心温まる時間になれば良いな」と意気込んだ。

今年は日本テレビ系連ドラ「私をもらって」で主演も務めた。

「今年はインプットの1年でした」。

20代前半から俳優として仕事を続けていく幸せを思い描き、なかでも、主演を務めることに憧れていたこともあり、「一気にかなった。自分が思い描いた以上に帰ってきた1年でした。それを継続するためには成長していかないといけない。いろんな作品に携わって感じたことが、人間的な成長に感じる1年でした」

前田は来年の展望について「今はミセンのことしか考えていないですけど、ミセンのインターンのチームってすごく良い関係性と思うんです」という。

俳優と共演者、スタッフは舞台が終われば、そこで1度はバラバラになるが、「その中でも今もつながってる方がいるんですけど、その輪がどんどん広がって、プライベートでもミセンのチームようなものができあがれば。自分は俳優として基本的には1人の世界ですけど、そういう枠組みじゃないところまで行けたらステキかなと思います」と、より大きなチームとともに活躍できる俳優へのステップアップを思い描いていた。

公演は愛知県芸術劇場大ホール(同2月1~2日、)、東京・目黒パーシモン(同6~11日)でも行われる。

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